ハートネットTV シリーズ20代の自殺1▽生きる力を奪う 生い立ちのトラウマ 2014.09.09

いつ死んでもいいような人間だからじゃ、死に場所でも探すかなとか。
とにかく逃げたい生きてることから。
もう逃げて、逃げて…。
死にたいと訴える若者たち。
今、日本では自殺へと追い詰められる20代が後を絶ちません。
「ハートネットTV」ではことし2月「増える20代の自殺」と題した特集番組を放送。
若者たちから600通に上るメールが寄せられました。
「生きてる意味が分からない」。
「死ぬ自由が欲しいです」。
「恥ずかしい。
惨めだ。
誰か殺してよ」。
深夜にメールをくれた女性です。
子どものころから親に否定され続け死にたいという思いを募らせてきました。
なぜ死にたいと思うのか。
どうしたら生きたいという気持ちを取り戻せるか。
一人一人の声に耳を傾け考えていきます。
「ハートネットTV」。
今月のテーマは20代の自殺です。
今、日本では自殺する人の数が減っている中で20代を中心とした若者の自殺はより深刻な状況にあります。
今回、ご一緒いただくのは毎週月曜日のブレイクスルーに出演しています映画監督の安藤桃子さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ちょっと、こちらをご覧ください。
20代の自殺をテーマに皆さんの声を募集したところ600通ものメールが寄せられました。
その一部、概要だけご覧いただきます。
こう見ますと、どれも心の叫びがつづられています。
これは全部生の声だということでものすごく衝撃的な強烈なことばだなと思います。
こうした600通のメールを私たちは一つ一つ丁寧に読み込みました。
死にたいと思っている20代の若者の背景に一体、何があるのか。
「ハートネットTV」では今日から3回のシリーズでそして、12日の深夜には総合テレビで特集を組んで考えていきます。
第1回の今日は生い立ちのトラウマについてです。
虐待や、いじめを受けて子どものころに負った心の傷が20代が抱く死にたいという気持ちにどのように影響を与えているのか。
まずは、こちらからご覧いただきます。
番組に寄せられた20代の男性からのメールです。
「もう半年近く引きこもりだ。
俺はダメだ…生きるに値しない」。
メールをくれた保科寿明さんです。
去年の暮れ職場の人間関係に悩み会社を辞めました。
以来、ほとんど誰とも口をきかない引きこもりの生活を続けています。
死にたいという気持ちがこみ上げてくるたびに近所の川にやってきては心を落ち着かせています。
自分には生きる価値がない。
そう思うようになったきっかけは6歳のころまでさかのぼります。
小学校に入学する直前両親が離婚。
大好きな母親と離れ父親の実家で暮らすことになりました。
そこで待っていたのは祖父母の厳しいしつけにおびえる毎日でした。
祖父母が、すごく性格激しい人だったりするんで。
とにかく言うこときかなきゃならないし。
怒られる。
怒られるって感覚がすごく強いです。
なんかやられるとか蹴られるんじゃねえかとか。
父親は離婚してから変わっちゃって仕事の鬼みたいになって。
ひたすら、ひたすら夜遅くまで。
たまったストレスは祖父母にぶつけてけんかして。
どなってるイメージしかないですね、そっからは。
誰一人、味方がいない中心を閉ざすしかなかった寿明さん。
小学校に上がっても友達と、うまくつきあえずいじめの標的になりました。
以来、寿明さんはますます自分の殻に閉じこもるようになりました。
こんなに苦しい思いをしながらなぜ生きなければならないのか。
寿明さんは、大人になった今も生きる意味を見つけられずにいます。
いつ死んでもいいような人間だからじゃ、死に場所でも探すかなとか。
周りの誰かに、じゃあ「死んじゃえよ」って言われたらたぶん、簡単に、僕、一日で首つって死んじゃいますね。
幼いころに負った心の傷。
それが20代の生きる力を奪っていることが600通のメールから分かってきました。
死にたいと思うようになった要因を、まとめた図です。
いじめや虐待といった生い立ちの問題を抱える人が実に3割に上りました。
生きる意味が分からないと訴える寿明さん。
そんな寿明さんにも唯一、生きているのが楽しいと思えた時期があります。
高校を中退したあと親のすすめで入学した定時制高校。
自分と同じように失敗や挫折を経験したクラスメートと出会い、少しずつ心を開けるようになりました。
卓球部では副部長を務め生まれて初めて友達もできました。
同じ卓球部の林勇希さんです。
部活のあと2人して、毎晩のように近くの公園で語り合いました。
最高でしたね、そんときの気分は。
何も怖いものはなかった。
友達もいたし、仲間もいたし。
何もかも充実していたような気分だったし。
やっと居場所ができたんだなって。
つらくても乗り越えられる場所ができたんだなって。
しかし、そんな時間は長くは続きませんでした。
卒業後、就職した工場で人間関係をうまく築くことができず8か月で退職。
自宅に引きこもるようになり再び、生きる意味を見いだせなくなりました。
ことし4月、寿明さんのもとに定時制高校の同級生から飲み会の誘いがありました。
連絡をくれたのはあの林勇希さん。
仕事を辞めた寿明さんを心配して声をかけてくれたのです。
一度は「参加する」と返事をしましたが迷った末に行くのをやめました。
顔、合わせるのが怖かったんですよね。
今、何やってんの?って。
ちょっと引きこもりやってるよなんて言えないし。
あー、仲間も消えたわって。
本当、寂しい人間だなって自分で。
仕事もない、お金もなく友達も、たった今ちょっといなくなっちゃった…。
終わったって。
なんか、このVTR見ていて寿明さんは、ものすごく真面目で頭のいい方だなという印象を受けてだからこそ、もしかしたら逆に真摯に、こう生きるとか死ぬっていうことに向き合ってきている結果あの、今の状態になっているような気もしてすごく真摯な姿勢を逆に覚えました。
本当、生きたい生きたいっていう気持ちはねすごく感じますもんね。
さて、スタジオには2月の特集にもご出演いただきました小島慶子さんそして自殺対策に取り組んでいるNPOライフリンク代表の清水康之さんにもお越しいただきました。
よろしくお願いします。
小島さんは今のVTRどう感じましたか?自分の20代を思い出しながら見てました。
本当は、ぼーっと生きててもいいと思うんですよ。
だめなやつで、ねえ、不完全で。
自分に生きていいって許すことがこんなに難しくなっちゃってるのはなんでなんだろうって。
すごく、なんか悔しいようなやるせない気持ちですね。
(清水)もし生きることに全く無関心であれば、たぶん悩むことすらないんですよね。
まあ、裏を返せば生きたい。
よく生きたいとか自分らしく生きたいと思うからこれだけ悩んでいるわけなのでこの死にたいというメッセージを私は、その生きたいということばとして強く受け止めました。
では、ちょっと、こちらの図をご覧いただきたいと思うんですけども幼いころの心の傷が死にたいという気持ちにどのようにつながるのかということで600通のメールを読み取りますと、例えば虐待を受けたことが原因でうまく人間関係が築けない。
そして、結果就職活動がうまくいかずにニートや引きこもりになって結果「死にたい…」という気持ちが強くなってしまうということで、これを見ますと虐待を受けたというところから連鎖が始まってるということですね、清水さん。
直接的な原因でないにしても過去に受けていた虐待とかいじめとか、そういうことがきっかけで、他人に対しての不信感を募らせていたりあるいは自分に対しての自信のなさ。
そういうものが大人になったときに実社会に出たときにあるいは学校に進学したときにクラスメートと、うまく人間関係作れないとか、職場の人とうまく人間関係を作れないという中で問題を抱えやすくなってしまう。
さらに問題、抱えたことによって仕事辞めなければならないとかあるいは高校、辞めなければならないとなってくとさらに、その生活環境が苛酷になっていく。
その連鎖が進むと、本当にもうどんどん、どんどん、いろいろな問題を抱え込んでいってしまう。
そうした中で自殺に追い込まれていく。
もう生きられない死ぬしかないという状況に追い込まれていくという事態が起きているんだと思いますね。
(安藤)脳も心も、やわらかい子どもの幼少期の時期に例えば、ばかだ、ばかだ…とかブスだブスだって言われ続けたらそれが、もう自分だという刷り込み現象というかスポンジに全部、ネガティブなことを吸い込んでしまう。
これを、どうにか復活…生きる力に変えようっていうのものすごく大変なんじゃないかなと思ったんですけど。
(小島)例えば、はた目にすごく誰が見ても、本当にひどい虐待を受けて育ってそれが傷になってらっしゃる方ももちろんいるしでも、もしかしたら、はた目にはごく普通の家だったりまあ、よくあることでしょうなんて言われてしまうことの中で自分を追い詰めてしまう人もいると思うんです。
私自身もはたから見たら恵まれててなんの問題もないような家庭の中で、親子関係とか自分に対する嫌悪感で悩んで死にたいと思ってしまった。
でも、本当に悪気がなくてそれこそ、おっしゃってたとおり母にしてみたら自分が得られなかったものを全部、娘に与えて幸せにしてあげようって気持ちだったと思うんですがそれが過干渉って形になって私は、追い詰められちゃったわけなんですね。
で、期待に応えられない自分はだめな自分なんだとかいい自分になりたいのに失敗しちゃう自分がなんてダサくてみっともないやつだろうっていうふうに、どんどん自分に矛先が向いてしまってその先に、やっぱり私なんかいなくていいっていうかもう、こんなやつ消しちゃいたいうざいって自分に対して思っちゃった。
(清水)常に、こう周りの顔色をうかがいながら生きていくというのはものすごく、しんどいことだし常に、そこを基準にして自分が、ふるまいを決めていくとなんのために生きてるのか分からなくなっていくという自分がどんどん空洞化していって周りの、なんて言うんですかねよろいだけが、どんどんどんどん厚くなっていくとなればやっぱり自分がなんで生きてるんだろう何のために自分は生きているんだろうというふうな疑問が、当然出てくるんだろうと思いますよね。
このように生い立ちのトラウマで生きる意欲を奪われた若者たち。
彼らが生きる力を取り戻していくためには一体、何が必要なのか。
死にたいと訴える寿明さんの取材を続けていく中であるヒントが見えてきました。
東京・六本木。
この街に、生きづらさを抱えた若者たちが集まってくる場所があります。
駆け込み寺のLiver邸。
2年前にオープンしたシェアハウスです。
(スタッフ)こんにちは。
いいですか、お邪魔して。
はい。
現在、入居しているのは20代の男女13人。
その多くがいじめや不登校などを経験し心に傷を負っています。
なんか、2時間ぐらい飲みましょうみたいな感じで結局2次会とかもあったんやけど…。
この日、男性の一人が初対面の人とうまく打ち解けられないと話し始めました。
何が、しんどかったん?
いや、なんかもうふだんのキャラじゃないちょっと明るめな感じで無理していって、なんかもう…。
ここでは、どんな話も否定せず受け止めます。
その、ふるまうのがしんどいってこと?
そうそう…よく見せたがる。
ハードル下げればいいじゃん。
継続できそうなキャラで入ってけばなんか多少、作っててもまあ、いけるかみたいなノリで。
自分をさらけ出しても受け入れてもらえる居場所がある。
それが人生をやり直すために大切なのだといいます。
自分が否定された過去を持ってる人が多いのとだからこそ、なんか、こう認めてともに高め合っていこうよみたいな意識があるのかなって思います。
7月下旬。
六本木の街に寿明さんの姿がありました。
シェアハウスのことを知り訪ねてみようと思ったのです。
こんにちは。
あれ?釣り少年だ。
恐る恐るあいさつする寿明さん。
これだけ大勢の人たちの前に出るのは、半年ぶりです。
一日中、誰とも口をきかない生活をしているため会話の糸口がなかなか、つかめません。
そんな寿明さんを見かねて一人の男性が声をかけました。
勢いに押されてやってきたのはすぐそばにある公園。
ジャングルジムだ。
ジャングルジムに一人、たたずんでいる。
ここから、あれだよヒルズの、てっぺんが見える。
ほら、いい景色じゃん。
すげえ。
これはすごい。
え、大学は…大学は、今、行ってないの?大学、行ってなくって僕、定時制の高校、卒業して。
4年のやつ?4年ですね。
それで一回、就職したんだけど辞めていろいろあって。
で、今、みたいな?それから、またプー太郎になって、いろいろ…。
家にいたら、なんか働けみたいに言われて?言われましたね。
これまでほとんど口にすることのなかった自分の過去。
釣り好きなの?釣り、大好きです。
この夜は自然に話すことができました。
デザイナーで僕と同い年なんだけどその人、釣り大好きだから。
そうなんですか。
この日、寿明さんは勇気を出してある人に声をかけました。
定時制高校の前で待っていたのは卓球部で一緒だった林勇希さん。
せっかく誘ってくれた飲み会に行かなかったことを謝るためです。
生まれて初めて生きることが楽しいと思えたあのころの自分を取り戻したい。
寿明さんはシェアハウスのことを話し始めました。
シェアハウス、シェアハウス。
俺と同い年ぐらいの人たちが十数人いるんだけど。
十数人とはそれまた、えらい人数だな。
尋常じゃねえよ。
尋常じゃねえよ、あの空気感。
でもね…においだね。
においなんだよ。
(林)ああ、もう全然、変わってないですね。
2人は、思い出が詰まった練習場を訪ねました。
(林)俺、言うて1年以上触ってねえからな、大丈夫かな。
同じだよ。
(林)同じか。
生い立ちのトラウマを抱え生きる意味を見つけられずにきた寿明さん。
新たな居場所を求め歩み始めました。
話をしてもいいんだここではって思える場所に出会うって、すごくいいもんですよね。
私、実はね摂食障害の過食おう吐の話ってずっと、できなかったんです。
なんか、やっぱり汚いしみっともないだろうと思ってずっと、できかったんですけど私「ハートネット」でいろんな方のメッセージを読んで過食おう吐で苦しんでる人こんなにいるってことに気が付いてやだ、じゃあ、言えるって思って言えるようになったんですよね。
で、言えるようになったらすごい楽になって自分を恥じてた気持ちとか隠さなきゃと思ってた気持ちから解放されただけでなくていろんな人が私に「実は…」って打ち明けてくれたりとかして。
だから、まあシェアハウスとはまた形は違うけど、でも、なんかここでは話してもいいんだとかえー!とか言われないんだっていう場所に出会えるっていうことは、本当に世界が違って見えるぐらいの体験なんだと思う。
だから、よかったなと思ってあのシェアハウスにね彼が行ったことは。
(清水)まさに駆け込める場所であったり駆け込める関係性ですよね。
いざとなったらここに行けばいいんだって。
この人に頼ればいいんだっていう。
あるいは自分が、ここにいれば何か役に立てるんだっていうそういう役割だったりそういうものを実感できるものが1つ2つあるだけでやはり生きるうえでの大きな足がかりになるんだろうと思いますね。
とはいっても、こういう場所をすぐに簡単に作れるかといったらなかなか難しいと思うんですよね。
シェアハウスといってもまあ、いろいろあるでしょうし。
当事者が集まれば、それでいろいろな思いや痛みや悲しみをシェアできるかっていうと決してそうではなくてそこで場合によっては傷つけ合ってしまうというようなこともあったりしますのでそういう場を運営するコーディネーター的な人の存在も重要になりますし、またそもそも、こういう場が全国的にまだまだ数が限られてますので若者が、いろんなところでここが自分の居場所だといざとなったらここに駆け込めばいいと思えるような受け皿を地域社会でたくさん作っていく必要があるんだと思いますね。
小島さんにとっての居場所ってどこですか?今?今はね…。
でも、なんかやっぱ夫と子どもを見てるとどうやら私に絶対死んでほしくないって思ってるってことは分かるんです。
飛行機乗ったりするときもものすごい心配してたりするのを見るとああ、なんか生きてていいか悪いかっていうよりも今は死ななくていいかっていうかこんなに死んでほしくないと思ってる人がいるんだからよし、この人たちと一緒に生きようっていうふうに思ってられることが今の私にとっての居場所かな。
死にたいという気持ちはどっかにあるんですか?ここにいますよ、いつも。
また死にたいって言いかねない自分は、いつも隣にいます。
どう、その死にたい自分とまあ、死ななくてもいいかと思ってる自分をうまく調整しながらそのとき、そのときを乗り越えて乗り切っていくかっていうことぐらいまでが、まあ、精いっぱいできることかなっていう。
でも、それで意外と生きていけるのかもって今は思ってます。
(清水)そういう死にたいという気持ちだったりあるいは過去に受けた虐待やいじめとか、そういう暴力被害によるトラウマだったりそういう痛みを抱えている人だからこそやっぱ、生きられる人生ってのもあると思うし、ほかの人のそういう痛みを共感できるあるいは人の支えのありがたみが分かるということもあるだろうと思うので。
傷っていうのはトラウマっていうのはそれだけで終わるものではなくてそれと向き合うことによってその人の個性になっていくっていうこともあるだろうと思うので、それは時間がかかることかもしれないけれどもでも、実際に、そういうふうに個性として自分の人生こういう経験をしたからこそ生きられた人生っていうのが先に開けてくる可能性というのは誰にでもある。
それは、もう間違いないと思いますね。
シリーズ「20代の自殺」。
第2回のあすは就職難やブラック企業など社会構造が、20代を追い詰めていく現状について考えていきます。
きょうはどうもありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
2014/09/09(火) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV シリーズ20代の自殺1▽生きる力を奪う 生い立ちのトラウマ[字]

日本では20代の死因の半数を自殺が占める異常事態が続いている。番組に届いたメールを元に、どうすれば「死にたい」から「生きたい」に変えられるのか3回に渡り考える。

詳細情報
番組内容
20代の自殺を考える3回シリーズ。1回は「生い立ちのトラウマ」にスポットを当てる。『死にたい』というメールを寄せてくれた20代の多くが、幼少期に“虐待”や“いじめ”などを体験し、心に深い傷を負っていた実態がメールの分析から明らかになってきた。実際にメッセージをつづった若者を取材し、心の傷が成人後の人生にどのように影響を及ぼしているのか、更に“生きることへの希望”を取り戻すためのヒントを探っていく
出演者
【出演】ラジオパーソナリティ…小島慶子,映画監督…安藤桃子,NPO法人ライフリンク代表…清水康之,【司会】山田賢治

ジャンル :
福祉 – その他
福祉 – 高齢者
福祉 – 障害者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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