楽天・Yahoo!モールに頼らない独自ECサイトで150万PVを達成したSEO戦略
ZIPANGs(ジパング).comは、独自サイトで運用しています。
独自サイトとは、楽天店やヤフー店やアマゾン店のようにショッピングモールに属しているわけではなく、自分たちでサイトを立ち上げたネットショップのことを言います。
日本でネットショップを立ち上げる場合、まずは楽天で作るのか、ヤフーモールで作るのか、アマゾンで作るのか選択肢を決めることを迫られます。
楽天などのモールで出店する場合、楽天モール全体で買い物をする人から集客できるのが大きなメリットですが、月額費用が高いなどデメリットもあります。
その点、独自ECサイトは自分たちで集客しないといけない分運営にほとんどお金もかからないし、お客さんの情報ももちろん自分で見れます。
誰にも縛られず、自由に自分のお店を運営できるのです。
ぼくたちのサイトである「ZIPANGs(ジパング).com」は独自ECサイトで運営しています。
ただ独自サイトであっても、ぼくたちのサイトは広告費も使わず、月150万PVというアクセスを出しています。
同じようにネットショップをやっているショップオーナーの友人たちからは、ここの部分は特に驚かれるところであり、どうやって実現しているのかという質問が多いところです。
なので今回は、独自ECサイトでも集客に困らないようにするための方法をご紹介します。
なぜ楽天モールやYAHOOモールに出店しなかったのか?
楽天などのモールに自分のネットショップを出店するメリットは
モールに出店するメリット
・集客(圧倒的なページビュー)をしてくれる(あくまで楽天市場まで)
・運営システムが利用できる
・注文受付から発送までの事務処理が楽
・決済システムを利用できる
特に集客という面では強く、
楽天市場の2012年7月のページビューは30億ページビューと圧倒的な集客力をもっています。
ただこの数字もあくまで楽天市場全体のページビューなので、
自分のショップまで呼ぶ込むには、楽天で広告を出したり、メルマガを発行等色々な、オプション料金を追加して呼び込む必要があります。
そのため、デメリットはまさにこの逆で
モールに出店するデメリット
・費用が高い
・同じ分野のライバル業者が多いので勝ち組に入るのが困難
・独自性のない商品は、価格競争になる
・顧客情報をもらえない(メールアドレスなど)
・楽天のお客様は楽天内でしか囲い込みが出来ない
・外部リンクが貼れない。
などのデメリットがありました。
特に費用が高いというのは、立ち会げ段階において利益を圧迫する要因だったり売上をあげるほど、費用も高くなる仕組みとなっていました。
また楽天での集客方法ですが、ぼくらの家具という性質上、不向きだという要因もありました。
楽天ショップでの集客は、楽天市場のトップページや楽天ランキングなどの検索窓に商品カテゴリーを入れると、楽天店内の商品の一覧が出てきます。
この商品一覧の検索結果において、クリックされる商品を用意することこそ楽天での売上UPの鍵だと言えると感じました。
クリックされる商品とは、
・価格が他より安い(もしくはセットなどでお得)な商品
・商品写真が明らかに他と違ってクオリティが高いもしくは他にない独自商品
という価格面での独自性か、商品での独自性が楽天での集客の鍵となります。
しかしぼくら「ZIPANGs(ジパング).com」の商品は家具でした。
家具という商品で価格を他よりも優位にするには、独自に商品を作る必要があります。
家具という商品は大きいため、オリジナル商品を作るとなると莫大な費用がかかります。
またそのオリジナル商品を持つ倉庫費用も莫大になります。
さらに、商品写真を独自につくるとしても家具を搬入する費用、スペース、機材など小さな商品を撮影するのと比べて費用が掛かりすぎます。
つまり、家具という商品を扱うことで楽天などのモールでの集客戦略が難しかったのです。
実際に、設立2年後に楽天店に出店したが・・・
実際に楽天店に運営2年後に参入しました。
その時は、初期費用 298,800円(6カ月分)と、人件費20万×6カ月。
そして張り付きの人員を一人置く必要がありました。
実際に試したプラン
楽天には、出店するのにプランを選択する必要があります。
がんばれ!プラン 月額 19,500円(税別)
ライトプラン 月額 39,800円(税別)
スタンダードプラン 月額 50,000円(税別)
メガショッププラン 月額100,000円(税別)
※商品登録数、契約期間、システム利用料(売上歩合)によって変わります。
ぼくらは、とりあえずテストという意味も含めていたため
3ヵ月から契約できるライトプランから始めました。
楽天運営にかかった費用詳細
初期費用
月額の基本料金が39,800円となりますがこれの半年払いとしました。
3ヵ月払いでも大丈夫でした。ただし前払い一括払いです。
238,800円です。
初期登録費用
どんなプランを選んでも、初期登録料が60,000円必要でした。
初年度月額費用
売上歩合:月商の5.0%
※商品代金の売上高及び送料に対しての課金となりました。
売上があがっても固定費が一定の割合で楽天に支払う必要があります。
楽天スーパーポイント:月商の1%
楽天市場は必ず商品に対してポイント1倍がついています。売上の1%をお客さんに強制的にプレゼントしなければいけません。
消費者がそのポイントを使う使わないに関わらず商品が売れた段階で1%を楽天に支払う必要がありました。
楽天アフィリエイト経由の売上:月商の1%
楽天市場は商品アップをした段階で自動的にアフィリエイトが可能です。
CSV商品一括登録機能:1万円/月
CSV商品登録にも費用が発生しました。
CSVファイルを利用して商品を一括登録する機能です。うちは商品数が多かったため必須でした。
メルマガ配信料:1万円/月+1件送るごとに0.5円
メルマガを配信するにも費用がかかります。
顧客情報が増えれば増えるだけ費用がかさみます。
楽天ショップ制作費用
商品登録やサイト制作を外注して、1,200,000円(200,000×6か月)へかかりました。
商品数が多かったため、自社社員でやるよりもコストは低かったです。
ただここは、工夫しだいでもっと安くはできたかと思います。
実質かかった費用まとめ
これらをまとめて、実際にかかった費用は
39,800円/月+月商の約10%
そして製作費・登録費1,200,000円でした。
楽天を運営していくうえで一番気になったのが、
・出店料やCSV、メルマガなので月額費用
・システム料、ポイント料、配信料などの売上に応じて増える歩合費用
です。
月額費用は、売り上げがあがれば全体の費用の割合として小さくなるのですが歩合費用は売上があがっても、同じ比率で費用があがります。
これは大きく利益を圧迫する要因になりえると感じました。
これらを考えるとテストプランとして参入し、ある程度初期投資しましたが経営的に見たときに将来的にここの市場で勝負するべきではないと判断しました。
そしてぼくたちは、独自ショップのみに集中することにしました。
独自ショップだからこそできるSEO
ぼくたちの「ZIPANGs(ジパング).com」では、一人暮らしインテリア専門店として運営しています。
この一人暮らしインテリアという専門性をプラスしていくことで独自のSEOができました。
始めた当時、ほとんどの家具通販は「激安家具店」か「チェアやベッドなど商品専門店」ばかりでした。
こういった専門性に対して、ぼくらは新しくライフスタイルという専門性を打ち出していきました。
だから「一人暮らし インテリア」というキーワードを皮切りに
「一人暮らし ソファ」「コンパクトソファ」といった
一人暮らしの家具を探す人しか探さないキーワードをSEOとして狙っていきました。
そうすることで、他の競合とは違った自分たち独自の集客導線を築くことができたのです。
さらに、一人暮らしのお客さんの行動パターンを徹底して調べました。
よく集客戦略を考える際に、「今すぐ客」と「そのうち客」を見つけるというのを聞いたことがないでしょうか?
「今すぐ客」というのは、すぐにでも商品を買いたいと思っているお客さんのことで集客戦略の基本は、この今すぐ客の前にいかに自分のお店を出現させるかが集客の鍵となります。
もう一つの、「そのうち客」というのは、今すぐに商品をほしいと思っているわけではないけども将来的に商品をほしがる可能性のあるお客さんのことです。
集客戦略としては、「今すぐ客」だけではなく「そのうち客」をメルマガなどで囲い込みお客さんに対して自分たちの商品の魅力を伝えていくことで、「そのうち客」が商品を買いたくなったときは、すぐ自分たちのお店で買えるようにしておくのも大事だと言われています。
ぼくらは、この「そのうち客」も独自ショップの利点を生かし集めることができました。
例えば、家具を買うというプロセスに至る前にはどのような行動があると思いますか?
まずは地元の家具屋さんを探すかもしれません。インテリアの雑誌を見るかもしれません。
そういったお客さんに対して「ZIPANGs(ジパング).com」では、全国のインテリアショップというコンテンツやインテリア本といったコンテンツを用意してあります。
また、インテリアのニュースといったコンテンツでインテリアに興味がある人が読み物としても訪れる工夫をしています。
もっと前の行動に着目すると、家具を買うということは引越しをしたことが考えられます。
なので、全国の引越し会社一覧や全国の不動産会社一覧というコンテンツ、引越しをする理由があるとしたら、大学入学があると思います。
そしたら全国の大学一覧やそのクチコミと言ったコンテンツも日々制作中です。
これらは、外部リンクが貼れない楽天のようなモールではできない集客戦略です。
SEOで大事なのは、楽天モールや独自ショップのどちらが有利かなのかではなくその商品にあったSEOを見つけていくことだと思います。
ぼくらも今は独自ショップをやってますが、もっと資金力がついてオリジナル商品がつくれるようになったら楽天モールへの出店を考え出すと思います。
楽天だから、独自ショップだからではなくSEOとはお客さんの行動にそって行われるべきだと思います。
ぜひ自分の商品と、自分のお店に来てくれるお客さんにとって最適なSEOを見つけてみてください。
いつもありがとうございます。
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そこで研究していくと、世界一を目指す道のりにも種類があることが分かってきました。 ・山登りのように、頂上を目指す方法 ・陸上戦のように、陣地を多く獲得して目指す方法 ・海上戦・海賊船のように、一つの宝や大陸をを見つける方法 シェア獲得のビジネスは、中華統一戦争のようにまさに陸上戦で陣地を獲得していくようなフィールドでした。 そういったフィールドでは、ぼくの長期的にコツコツとやっていく戦法は輝きをみせませんでした。 ぼくはその中でも、山登りのように頂上を目指すフィールドで戦うのが自分には合っていると感じました。 山登りというのは、ゴールは常に見えていて外的要因で山自体がなくなることはほとんどありません。 時間がかかっても目の前の道を一歩ずついけば、必ずゴールがある。 そんなビジネスフィールドで戦うというスタイルを選びました。 例えば、 ・100年後も商品として必ずあるもの ・生活に根付いているコモディティ(一般化した商品)であること ・安定した業界のビジネスを選ぶこと という基準を設けました。 今選んでいる家具通販という領域もこれにあたると思っています。 多少形を変えようとも100年後もあるだろうと。 新しい業界や商品は、1番にフラッグ(旗)を握れればいいのですが、ぼくのスタイルではありません。 だから新しい業界ではなく古い業界、変化が多い新興国ではなく成熟した先進国、そういったところがぼくが戦うべきフィールドだと思うようになりました。 そしてそれこそがぼくがビジネスを選ぶ際のスタイルになったのです。 組織をつくってみて出会った、 少数精鋭というスタイル 一時期拡大路線にあったときに、1年で社員が30名にまでなりました。 やってみた結果、大人数の組織はぼくには合わないことが分かりました。 そんなに自分は人付き合いもよくないし、ひとりの時間を大切にするタイプでした。 まだ社内でのグループ意識への対応や、人のマネジメントにあまり興味を持てませんでした。 そのときの経験から分かったのは、ぼくは少数精鋭のスタイルだということです。 それから多くの世界企業の少数精鋭チームの勉強をしました。 アメリカの37シグナルズなどの企業は、ネットを駆使し世界中でチームを組んでいました。 山登りのようなビジネスで少数精鋭というスタイルということもあり、特にエベレスト登頂チームのスタイルはとても勉強になりました。 エベレスト登頂チームの哲学の一部 ・実際に登頂を開始するまえに装備品を現実の世界でテストする。 ・登山隊を組む際には、同僚となる隊員には「遭難時」に最も頼りになる登山家を選ぶ。 ・経験不足の隊員に決して登頂を認めない。「登山隊の力量は最も弱い隊員の力量と同じ」だから。 こういった考えは、まさにぼくのように山登りのように世界一の目指す少数精鋭経営において必要な哲学だなと思うようになりました。 これらを踏まえ、ぼくと高井ちゃんの二人で世界中に外注し仕組化をすすめるようになりました。 まとめ:自分のスタイルに会ったやり方しか長続きしない こういった経験から、今の現時点でのぼくのスタイルは、 長期的にコツコツと積み上げる山登りのようなビジネスで世界一を目指す少数精鋭スタイル ということになりました。 学生起業家のみなさんに伝えたかったのは、この自分のスタイルを見つけることがいかに大切かということです。 ぼくの経験からですが、自分のスタイルに合ったやり方しか成功しないし、成功したとしてもきっと長続きしないと思います。 自分のスタイルを見つけ、その自分に合ったスタイルで成功しているものは誰か、どうやって成功しているのかをぜひ学んでみてはいかがでしょうか。 そして学んだことを経験することもすごく大事です。 ぼくはシェアを獲得するビジネスが自分にあっていると思い飛び込みましたが、やってみるとまったく合いませんでした。 経験することでスタイルは醸成され、洗練され、確固たるものへとなっていくはずです。 そこまで洗練されたスタイルを手に入れたなら、逆に成功しないほうが難しいのではないかなと思います。 これからもがんばってください(^^) 今日はありがとうございました。 ぼくがスタイルを作っていくにあたり参考にした書籍 ぼくは人から教わるよりも、本によって学びを得ることが多いです。 その時々で参考にした本をご紹介します。 「ザッポス伝説」 ザッポス伝説には、ECで世界企業になるためのスタイル、ぼくらしい組織はこれだと思わせてもらいました。 まさに沖縄ではこの本を何度も読み、組織作り、企業文化を実践してきました。 「アマゾン・ドットコム」 シェアを獲得するビジネスを学んだスタイルを学んだ一冊でした。 「このスピード感でこのリスクをとってやらなきゃいけないんだ。」と思わせてくれた一冊でしたね。 「小さなチーム、大きな仕事」 少数精鋭チームで世界一のビジネスをすると決めてから出会った本。 少数精鋭で世界と戦っていくには、まったく今までの経営哲学を変えていかないといけないんだなと思わせてくれた一冊。 「ビジョナリーカンパニー4 自分の力で偉大になる」 エベレストチームなどの哲学もこの本に載っています。 4作目のこの本が一番面白かったです。まさに自分のスタイルで偉大になるための本と言えるのではないでしょうか。 孫正義の人生50年計画なども参考にしました。 ※山登り、陸上戦、海上戦などの話はぼくが考えました。(すごいでしょ) 講演会参加者の声 講演に参加していただいた参加者の方から感想をいただきました。 マイペースで温和なイメージでしたが、”奇跡を信じるような経営はしたくない”という言葉に熱い信念を感じました。 お忙しい中素晴らしい講演ありがとうございました。自分のスタイルを見つけ経営するという発想が僕にはありませんでした。成功パターンに頼っても成功できない理由がわかりました。 沖縄国際大学3年次 隈元 ゆうき 「ノーベル平和賞を取りたいという面白い発想が私にはとても刺激的でした。またお金や安定、安心に対する考え方が普通の人とは違っていて斬新でした。 ビジネスアイデアは人に聞く。リーダーは依存されては意味がないという部分がとても学びになり今の私には必要なことだと思いました。ありがとうございました。」〈最も参考になった言葉〉 筋反射・自分のスタイルを見つける・その人の人生はその人だ 〈具体的に実行できそうな部分〉 ・”その人の人生はその人だ”として人を捉えること。 ・依存されては意味がない 琉球大学法文学部3年次 教育サークルピース代表 佐多 大(さた だい) 私と年齢が変わらないにも関わらず、大学卒業後すぐ独立され、 事業内容の変更や30人の従業員雇用、そして組織変革等、 様々なご経験を積まれていることもさることながら、 お金や権力に執着することもなく、 自分に必要なモノ、不必要なものを判断されている価値観の在り方や 既存の枠組みにとらわれずに自分に合ったスタイルを常に模索されている姿勢、 また、塾生、インストラクターの質問に丁寧に答えてくださる謙虚な姿勢に強く感銘を受けました。 沖縄起業塾スタッフ 尾関亮 世界中どこでも話に行きます♪ 今回は沖縄でしたが、ご連絡をもらえれば世界中どこへでも話に行きます。 ライフネット生命の出口社長は、10人以上集まれば、講演料もいらず手弁当でどこでも行くそうです。 ぼくも10人以上集まれば、日本だけではなく世界中どこへでも行きます。 ただ今のところ日本語しか話せません(笑) そしてご当地のおいしいお店を紹介していただければ大満足です(^^) 連絡はお問い合わせページでも、ツイッターでもフェイスブックでも大丈夫です。 ご連絡お待ちしています。 →お問い合わせページはこちら
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本の発売が決定しました。 先日、やっとこさ企画会議が通り出版が決定しました。 タイトルは、「東京以外で、年商1億のネットビジネスをつくる」(仮)です。 10月末全国書店にて発売予定です。 そしてこの度、ぼくの出版エージェントとしてアップルシードエージェンシーさんと契約しました。 http://www.appleseed.co.jp/aboutus/ ここがぼくの日本でのメディア活動の所属事務所となります。 代表の鬼塚さんはとても不思議な方で、何を考えてるか謎な人でした(笑) でも本に対してとても真摯で誠実で本気な方でした。 この人とだったら、良い作品ができるのではないかと思いました。 出版エージェントの鬼塚忠さん アップルシード・エージェンシーのみなさん、鬼塚さんに頼んだら、適切なアドバイスをいただき、すぐに決定しました。 これをきっかけにプロの「作家」として自覚を持って歩んでいけたらと思います。 ただし、ぼくの本業はやはり経営者だと思っています。 経営者だからこそ書ける、続けられる作家を目指していこうと思っています。 本の恩恵によって形成されたぼくの人生 本との出会いはぼくの人生を大きく変えてくれました。 学生のころ読んだ、「7つの習慣」は人生を見直すきっかけを与えてくれました。 本田健さんの「大好きなことを仕事にする」は自分の働き方の土台をつくってくれました。 「ビジョナリーカンパニー」には会社経営への憧れを与えてくれ、 「ザッポス伝説」では文化や仲間を巻き込む原動力をもらいました。 その他にも、ことあるごとに本を読み知識をもらいました。 ぼくの考え方や哲学はほとんど本から得た知識で形成されています。 ぼくは、本に育てられたと言っても過言ではありません。 ぼくが本を読んで感動したり、人生が変わったりしたこと同じように ぼくの本を読んだ人がそうなったらこんなに嬉しい事はないです。 目指すは世界的名著 何十年後かに、ぼくがグーグルやアップルやアマゾンを超える規模の会社を作りその利益の何千億というお金を、これぞという一冊の本の宣伝費に使いたいなーと想像してます。 それはやばいですよね~。 世界一のベストセラーである聖書を超えていきたい。 世界的な名著を超えていける作家を目指していきたいと思います。 その道のりを考えるとワクワクしますね。 とりあえず目の前の一冊から。楽しみ!
【東京】「理想のチーム作り」講演会のまとめ 0
2014年5月6日東京・高円寺にて吉武大ちゃん主催の講演会でスピーカーをしてきました。 今回のきっかけは、NBS(ナチュラルブランデングスクール)を運営している吉武大輔(通称・大ちゃん)から連絡でした。 スクールやコミュニティをやっていて周りのみんながチーム作りで悩んでいるということがあるそうです。 以下、吉武大輔(大ちゃん)より いま、人と一緒にやりたいけど、「自分なんて」とか「もめるのやだし」とか、「リーダーの言いなりにはなりたくない、でも、自分でやる自信もない」とか、そういう人が多いから、あきらくんの話を通じて、 チームや組織の魅力だったり、お互いの専門性を活かしあうことだったり、もめてもみんなでやると楽しいよ、っていう方向に導けたらいいなぁって思っています。 今回主催してくれた吉武大ちゃん そういった要望もあり、今回の講演テーマは「理想のチーム作り」になりました。 今回の講演のまとめたものをご紹介します。 ①チームが作れなくても作れなかった時期… ぼくはもともとホームページ制作で独立しました。 3年ほど、個人でやっていましたが、ずっとチームを作りたいと思っていました。 ホームページ制作時代にも、アルバイトは雇ってみましたがやはり請負の仕事はお客さんの要望が第一なのでそれに応えるのが精いっぱいで、仕事をうまく振るとか、理想のチームを作るとかは全然できませんでした。 ホームページ制作が順調にいきだしたころ、自分のビジネスをちゃんと持ちたいと思い、結婚を機に家具のEC通販をスタートさせました。 2010年9月に家具のEC通販「一人暮らしインテリア.com」が月商100万円を超え、やっとチーム作りができるようになりました。 ②東京で個人事業主や経営者だけのチーム時代 最初は知り合いの経営者の友人に声をかけていきました。 ただ経営者同士だと、プライドがぶつかりあったり、お金を稼ぐことを目的にしてもうまく事業が進みませんでした。 そんなときに改めて、「自分はどんなチームが理想なんだろう?」と真剣に考えました。 色んな人の話や、本を読み、『ザッポス伝説』という本に出会いました。 自分が作りたいチームはこれだ!と思いました。 それからは ・ザッポスを日本につくる。 ・世界一のカスタマーサポートセンターをつくる ・つながりを大切にしている人が働く場所をつくる というのをビジョンに掲げ、それを一緒に作ろう!と個人事業主(フリーランス)仲間に呼びかけていきました。 ビジョンを掲げるとやっとチームができていきました。 2012年3月にはそのチームで月商1000万を達成し、 全員で沖縄旅行に行きました。 そこで、チーム全員に本社を沖縄に移すことを伝えました。 突然のことで、みんな反応は「ざわざわ・・」という感じでした(笑) ③沖縄で社員として雇った組織時代 ここからは、沖縄に移り今まで個人事業主や独立したメンバーの集まりだったのを社員として組織を作っていくことになります。 初めて社員を雇い、オフィスも100坪に拡大しました。 初めての面接・採用説明会、初めての外部講師を招いての社員研修、ザッポスを真似して、ジパングカーやジパングカルチャーブックを作りました。 2012年11月には社員30名になっていました。 講演会の参加者のみなさん 順調に思われていましたが・・・・ 2013年1月資金ショートが起こりました。 月末に現金が1500万ぐらい足りないことが発覚してしまったのです。 ぼくはお金の管理をまかせっきりにしていて、まったくできていなかったのです。 結局その時点では、本当に足りないお金もそれだけかどうかも分からず、一度事業をストップせざるを得ませんでした。 まずは出血を止めること、そしてこの会社がどんな傷を負っているのかを知ること、そして治す方法を知る必要がありました。 社員には、解散を発表しました。 そしてオフィスも引き払いました。 この時に大変だったことは、時間がまったくなく即決しなければならなかったことがたくさんだったということです。 ・倒産するのか ・売却するのか ・資金を借り入れるのか ・出資してもらうのか どの選択肢も、様々条件があり、選ぶ種類があり、短時間で決めるには材料が全く足りませんでした。 その間に、様々な問題が起こりました。 社員が家に押し寄せてきたり、取引先から訴えられたり、対応するメンバーへのケア、そして選択肢が多すぎる混乱。 現場は混沌としていて、あたまの中では意思決定の渋滞がおこっていました。 振り返ってみても会社の重要な方向性を決めるのに、あれほど相応しくない状況はありませんでした。 そのような状態がずっと続き、 ぼくはとうとうある決断をしました。 全て一人でやるという決断です。 ぼくの今までのチームは、ぼくができないところを得意な人に任せるということでした。 しかし、それを一切やめました。 周りで最後までサポートしてくれた人もやめてもらい、裁判への対応、お客さんへの対応、全てひとりでやるようにしました。 失うものがなくなって全て一人で対応していったとき、やっと状況がいい方向へ向かいだしました。 地獄のような4か月がそれで終了したのです。 ④高井ちゃんと二人と世界中の外注チーム そこから会社はすべてをやり直し、ぼく自身が会社のすべてをちゃんと管理できる体制へと持っていきました。 母親にも手伝ってもらい、会計や財務も自分で記帳しました。 30人で回していた仕事を一人で回しました。 全てを最小限の運営へと変えていったのです。 この間にじっくりと「何がいけなかったのか?」をぼくは考えました。 人材の選び方だったのか、マネジメントの仕方だったのか、経営者としての自分の魅せ方だったのか、組織体制なのか。 現実的なトリガーは資金ショートでしたが、組織はその前から窮屈になってたり、トップであるぼく自身が経営に対して楽しくなくなっていました。 もう一度、一から理想のパートナーを探す 考えた末、まずは一人目。理想のパートナーを探そうと思いました。 今までぼくは、理想のチームイメージ、つまりはゴールから逆算してチームを作っていました。 しかしそれだと、自分の成長とともにゴールが変わったときに、チーム自体の意味も変えていかなければいけないことに気づきました。 なので次のチーム作りは、目の前の一歩から。 理想のゴールからではなく、理想のパートナーを探すことからチームを作ることにしたのです。 そこでぼくは高井ちゃんと一緒にやることにしました。 なぜ高井ちゃんだったのかというと、長い付き合いで自分を理解してくれていたり、ネットショップの経験もありました。 しかし何よりも、その最悪の4か月で唯一ぼくを僕らしく接してくれたことが大きかったです。 つまりは、誰よりも最悪の時に一緒に入れる人だったからです。 これまでの経験からうまくいったときは誰とでもチームを組めることは分かっていました。 しかし、会社が傾いたとき、最悪だったとき一緒に居られる人はとても少なかったのです。 2人で仕組み作りスタート 2013年9月から高井ちゃんとともに会社の仕組みづくりをスタートさせました。 単純作業は中国へ外注し、税理士などの士業は東京へ、サーバー系はアメリカへ。 ミーティングは沖縄にいながら全てスカイプでしました。 今度はじっくりと、そして丁寧に経営を進めました。 2014年3月再び、月商3000万を達成することができました。 前までは30人でこの売上だったのに対して、2人で達成です。 最小限の運営体制で仕組み作りでの成果でした。 これから PDCAを回す分析・数字経営、人の成長に依存しない仕組み、 リスク分散をし、天災や経済危機にも負けない仕組みをして どんな人でも一緒にできる経営を目指していきます。 そして、どんな時でも、最悪でも一緒にいられる組織・チーム作りをやっていくことを目指していきます。 ⑤まとめ 今回の「理想のチーム作り」をまとめます。 ぼくが今考える理想のチームは、最悪のときでも一緒にいられる人たちの集まりだと思っています。 そんなチームを作っていけたらと思っています。 ビジネスモデルの大切さ お金やビジネスの安心感なしに、自分が理想とするチームは作れないと思います。 本気で理想のチームが作りたいのであれば、まずビジネスを勉強して確固たる土台をつくるべきだと思います。 ぼくもあのまま、ウェブ制作をやりながらチームを作っていたら、チームにおける成功も失敗も経験できなかったと思っています。 色んなチームを作って経験することが大事 ぼくにとっての理想のチームは、最悪のときに一緒に居られるチームでしたが これはあくまで「ぼくにとって」です。 自分にとっての理想のチームは、やはり自分で作ってみて経験する必要があると思います。 なぜ経験することが大事なのかというと、チームは作ってみて分かることがとても多いと思います。 自分ではこんなチームが理想だと思っていても、いざ作ってみるとうまく機能しない、ストレスが多いというのは本当に多いです。 なので一回作って経験することが大事です。 その際には、このチームだと違った場合に途中でやめられるように仕組みを整えておくことをおすすめします。 以前ブログで話したように (前記事:小規模ネット経営に安心感をもたらしてくれるリスク分散の方法) 契約書などいきなり長期契約にしない、まずお互い試してみるということですね。 以上がぼくの講演会の内容でした。 おかげさまで、今日の講演会は大成功でした! 参加者のみなさんもとても良い人ばかりでした。 ぜひまたどこかでお会いしましょう。 本日はありがとうございました! 講演会参加者の声 講演に参加していただいた参加者の方から感想をいただきました。 心に響いた言葉 ☆リーダーはわがままであるべき。 リーダーがわがままなほど、会社は伸びるし、みんな幸せになる。 働いている人に気を遣いだすと、組織が歪む。窮屈になる。 自分がワガママでいられない人は、周りには置かない。 ☆ビジョンで人を集めると、 ビジョンがゆらいだときに会社がゆらぐ。 自分の感覚で人を集める。一緒にいられるかどうか。 ☆どういう意識の人を入れるか? 経営者視点、雇われ視点、自立型、依存型・・・☆最悪の時期を経て、最高のパートナーを得る。 以上が、特に心に残った部分です。 お話を聞いていて、 「そうだよね、やっぱりそれでいいんだよね!!」と、 勇気をもらいました!そして、ちょうど今の自分に必要なことについて、 視野が広がりました。 参加して、本当によかったです。 ありがとうございました^^ えりちん(五十嵐 絵里子) 中村さん、今日は素敵な講演、有難うございました。 中村さんのような若い経営者に会うのは初めてだったので、とても新鮮でした。 また宜しくお願いします^ ^ とても楽しい時間でした!パワポや写真があることで、イメージもしやすく、質疑応答の回答では、人生が変わるきっかけとなるものをたくさんいただきました。EC運営者に限らず、 人生を真剣に生きようとする人たちに、あきらさんの話を聞いて欲しいです。 - 匿名希望 ところどころで次の展開のためのヒントを頂けました。 特に何をやるか?より先に誰とやっていくか? というところが目から鱗ではありますが、共感しました。 僕もぼちぼち進めていこうと思います。 世界中どこでも話に行きます♪ 今回は東京でしたが、ご連絡をもらえれば世界中どこへでも話に行きます。 ライフネット生命の出口社長は、10人以上集まれば、講演料もいらず手弁当でどこでも行くそうです。 ぼくも10人以上集まれば、日本だけではなく世界中どこへでも行きます。 ただ今のところ日本語しか話せません(笑) そしてご当地のおいしいお店を紹介していただければ大満足です(^^) 連絡はお問い合わせページでも、ツイッターでもフェイスブックでも大丈夫です。 ご連絡お待ちしています。 →お問い合わせページはこちら
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