楽天 米企業買収で海外事業強化9月9日 21時10分
インターネット通信販売大手の「楽天」は、アメリカを拠点に通信販売サイトを運営する「イーベイツ」を1000億円余りで買収することを決めました。
楽天としてはこれまでで最大規模の買収となり、アメリカをはじめ海外の事業を強化することにしています。
発表によりますと、楽天は、アメリカのサンフランシスコに本社があり、アメリカやカナダなどで通信販売のサイトを運営する「イーベイツ」をおよそ10億ドル(日本円で1000億円余り)で買収することで合意しました。
楽天にとってはこれまでで最大規模の企業買収となります。
「イーベイツ」は小売りや旅行など幅広い分野でおよそ2600社と提携して通信販売サイトを運営し、自社のサイトを経由して利用者が買い物をした際に代金の一部を還元するサービスを行っています。
今回の買収で、楽天は、通信販売事業を中心としたインターネットサービス分野の海外での取扱高を金額ベースで従来の6%から16%に増やすとともに、今後、アメリカやアジアでの事業展開を強化することにしています。
楽天の三木谷浩史社長は記者会見で、「この買収によってアメリカで大変大きな1歩を踏み出したので、これをステップにして、将来的には全体の取扱高に占める海外の比率を50%に近づけていきたい」と述べました。
ネット通販は海外が先行
インターネット通信販売大手、楽天の去年1年間の売り上げは5180億円余りとなっています。
これに対し、アメリカの大手IT企業、アマゾン・ドット・コムの去年1年間の売り上げは744億ドル(現在の日本円に換算して7兆円)を大きく上回る規模となっています。
また、中国最大のインターネット通信販売サイトなどを運営する「アリババ」は、市場の急成長に伴って、昨年度の売り上げがおよそ84億6300万ドル(日本円で8000億円)を大きく越えるなど、海外の大手企業が大きく先行しているのが実情で、楽天としては、今回の「イーベイツ」買収でアメリカなどでの事業展開の強化を図る方針です。
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