2014-09-07
乾杯の常識
そんなものはない。あなたの思う「常識」は、他人にとっての「非常識」かもしれない。ごく狭い内輪の掟の話はここではしない。ローカルルールはローカルでやってほしい。
したり顔で、乾杯の常識を語るような大人にはなりたくない。という時点で、俺様ルールを押し付けているパラドックスに陥るのだが典型的な「常識」を考えてみる。
乾杯までは飲み物に手をつけてはいけないという常識。わたしは、そんなことはどうでもいいと思っているのだけど、意外とこの全員で待つということを強いている場合が多い。
飲み放題は飲み始めてから二時間です、みたいな制約がある場合は、予定時刻より先に始めるといろいろ不都合がある。それゆえ、予定時刻まで待つと言うのは合理性がある。
そうではない場合。例えば、なんだかよくわからないけど、偉い人がまだ来ていないとか、いろいろ事情があって始められないというのがある。予定時刻はとっくに過ぎていて、多くの人は手持ち無沙汰で、何者かを待っているという状況である。
そーゆー場合は、こっそり瓶ビールからコップに注いでちびちびとときを待ったりする。缶ビールの場合は勝手に呑み始める。
「あー、よしおかさんもう呑んでいる」とか鬼の首を取ったかのようにいう人もいるが、そーゆー同調圧力には屈しないでわたしは生きて来た。そーゆー人には、「あー、すいません、いっぱいどうすか?」とかへらへらしながらビールを勧めたりする。
練習と称して、自分の周りにいる少人数と小さめの声で「かんぱーい」とかしたりするのもありだ。
もっとフォーマルなパーティーとかの場だとどうだろうか。心配はいらない。大丈夫だ。乾杯の前に、ウェルカム・ドリンクというのがちゃんと用意されていて、参加者を歓談の場に誘う。
飲み会でわたしみたいにすぐにでも呑み始めたい輩にはこのウェルカム・ドリンク攻撃をするといい。そして偉い人が来たら、おもむろに「乾杯のご発声」をお願いする。乾杯まで全く呑まないことを強いると言うのはナンセンスだと思う。
もちろん人それぞれなので、そーゆー掟が必要だと考えている人がいるのは承知しているが、できることならば、そーゆー場にはあまり近づきたくない。
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