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【昭和天皇実録公表】果たせなかった沖縄訪問…平成に受け継がれた思い
2014.9.9 14:20
昭和天皇実録では、全国巡幸中は米国施政下のため47都道府県で唯一訪問できず、その後もついに訪れることができなかった沖縄への強い思いもうかがえる。
「訪米前に自分が沖縄に行くことができないかとお尋ねになった旨が伝えられる」。昭和50年4月16日、上京した沖縄県知事に、宮内庁長官から昭和天皇の思いが伝達されたことが記されている。実録は、GHQ(連合国軍総司令部)側に22年、天皇が沖縄の長期占領を望んでいることが伝えられた-と記載されたいわゆる「シーボルト文書」の存在に触れたが、天皇が沖縄への訪問希望を何度も述べた事実の記述もある。
62年に予定された念願の訪問は開腹手術で断念となったが、名代の皇太子時代の天皇陛下に託し、「健康が回復したら、できるだけ早い機会に訪問したい」と決意を記したお言葉全文も、実録に掲載された。
その思いは、天皇陛下が引き継がれている。50年の訪問時には火炎ビンを投げつけられたが、即位前を含め10回ご訪問。「戦争で沖縄の人々の被った災難というものは、日本人全体で分かち合うということが大切ではないかと思っています」。平成24年の誕生日会見で、こう語られている。
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