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【昭和天皇実録公表】大正天皇と鬼ごっこ、家族の愛情に包まれ固い絆 終戦前に皇族一丸
2014.9.9 17:00
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陸軍軍人の雍仁親王とは、昭和15年の日独伊三国同盟などへの意見の違いから、ときに衝突を繰り返した。だが、雍仁親王の薨去(こうきょ)直前の27、28年には、雍仁親王に手紙を送ったり、容体を侍医に繰り返し尋ねたりするなど、心配を募らせている様子がよく分かる。
海軍軍人だった宣仁親王は、16年の日米開戦の直前に「統帥部は戦争の結果は無勝負又は辛勝と予想している」と、弟だからこその率直な意見を伝えた。昭和天皇は弟の言葉をきっかけに「敗戦の恐れありとの認識」を示している。
終戦3日前の8月12日、昭和天皇は皇族たちを呼び、終戦の決意を表明。皇族は一様に賛同し協力を伝えた。16日以降、皇族たちは一斉に内外に散り、昭和天皇の代理として終戦の伝達役を担うなど危機に直面した皇室が一丸となったことも改めて確認された。
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