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【昭和天皇実録公表】大正天皇と鬼ごっこ、家族の愛情に包まれ固い絆 終戦前に皇族一丸
2014.9.9 17:00
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宮内庁が9日公表した「昭和天皇実録」では、幼少期の両親や実祖母との交流や、弟宮たちとの絆に支えられ激動の時代を乗り切る様子などこれまで知られていなかったエピソードが記述され、昭和天皇の87年にわたる生涯が家族の愛情や皇族の協力に支えられたものだったことが分かる。
昭和天皇は生後間もなく両親の大正天皇と貞明皇后から離され、養育掛に育てられた。だが、6歳だった明治41年の学習院初等学科入学まで、両親に少なくとも252回、明治天皇の側室で昭和天皇の実祖母である柳原愛子(やなぎわら・なるこ)に30回も会っていた。
大正天皇と鬼ごっこや映画鑑賞を楽しんだり、貞明皇后に童話を読み聞かせてもらうなど、家族水入らずの時間も過ごしている。昭和天皇が皇室の伝統にとらわれない家庭的な雰囲気の中で育ったことが分かる。
一方、昭和天皇は皇族たちとの親睦にも熱心で、生涯を通じ皇族たちと食事会などを頻繁に催している。とりわけ、1歳下の雍仁(やすひと)親王(秩父宮)、4歳下の宣仁親王(高松宮)、14歳離れた崇仁親王(三笠宮さま)の3人の弟宮との関係は深く、弟たちと、ときには衝突しながらも固い兄弟の絆で結ばれていた。
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