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震災「がんに影響とまでは言えず」訴え棄却
9月9日 16時21分

震災「がんに影響とまでは言えず」訴え棄却
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東日本大震災の7か月後に胃がんで亡くなった仙台市の男性の遺族が、「がんの原因は震災によるストレスだ」として仙台市に対して災害関連死と認めるよう求めた裁判で、仙台地方裁判所は、「震災ががんの発症や進行に影響を及ぼしたとまでは言えない」と指摘して、遺族の訴えを退けました。

仙台市宮城野区の大久保正吾さん(当時76)は、震災で一部が壊れた自宅で暮らすなか、不眠症や食欲の低下が続き、震災からおよそ7か月後に胃がんで死亡しました。
大久保さんの妻は、「震災によるストレスが胃がんの原因だ」として、仙台市に対し災害関連死と認定するよう求めたところ認められなかったことから、ことし2月、処分の取り消しを求める訴えを起こしていました。
9日の判決で仙台地方裁判所の高宮健二裁判長は、「大久保さんが震災の年の7月に病院で検査を受けたところ胃がんと診断されたが、震災時の進行の程度を認定しえる証拠がない。
震災が胃がんの発症や進行に影響を及ぼしたとまでは言えない」と指摘して、遺族の訴えを退けました。
復興庁によりますと、東日本大震災で災害関連死と認定された人は、ことし3月までに1都9県で3089人に上るということですが、自治体から災害関連死と認められないケースもあり、遺族が各地で訴えを起こしています。

納得できない

判決について、亡くなった大久保正吾さんの長男の公雄さんは、「父の災害関連死が認められずとても残念です。
遺族として判決には納得できない」と話し、控訴する考えを示しました。

妥当な判決だ

判決について被告側の仙台市社会課の石澤健課長は、「専門家の委員会で判断し、市が決定しているので、妥当な判決だ。
今後も慎重かつ適切に認定作業を進めていきます」と話しました。

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