ハミルトンの人気とロズベルグへのブーイング： クルサードのF1コラム

現状を見て、7日イタリアにおけるルイス・ハミルトンの優勝がシーズンの決定的瞬間だったと言うのは間違っているだろう。

ハミルトンは週末中ロズベルグより優勢で、スタート失敗からチャンピオンの走りで優勝したが、今シーズンはロズベルグの方が強いレースもあった。

しかし、一般大衆の認識に関しては決定的な瞬間だった。

モンツァは、メルセデスのドライバーふたりが前回のベルギーで衝突したあとのレースであり、その衝突に関してチームはロズベルグを非難し、彼も遅ればせながら自身の責任を認めた。

2014年08月30日
メルセデスF1チーム、ベルギーでの接触に関する公式声明
2014年08月30日
ニコ・ロズベルグ： ベルギーでの接触に関するメルセデスF1会議後コメント

ロズベルグは長年F1に参戦している（今年で9シーズン目）、だが、彼のF1キャリアの進みは遅かった。今や僕らは、彼が最高に安定して先頭を走っているとき、どのように反応するかを目にしている。

彼は見栄えがよく、完璧なナイスガイだが、表彰台の上のロズベルグに2戦連続で浴びせられたブーイングは、人気を作り出せないことを示している。


ニコ、ジャン・アレジに紹介された途端、スパに続いてブーイングを浴びる。

ハミルトンはおそらく、キャリアの中で今ほど人気が高かったことはないだろう。

彼がF1に昇格したとき、世間はおそらく彼のことを知らなかったし、彼が大富豪のレーシング・ドライバーになりつつあったとき、ルイスが自分を見失った時期もあった。

2005年07月21日
マクラーレン支援ドライバールイス・ハミルトンの憂鬱
2005年12月19日
ルイス・ハミルトン、F1レーサーへの道程
2006年05月08日
ロン・デニス、ルイス・ハミルトンのF1昇格をほのめかす
2006年05月25日
ルイス・ハミルトン、ロングインタビュー

ルイス・ハミルトン、ロン・デニスに育てられ、ジャン・トッドJr.のGP2チームに在籍し、フラヴィオ・ブリアトーレに来季のルノードライバー候補に指名されるなど、多くのF1ファミリーから応援を受けている感じです。その期待を一度も裏切らず、ここまで上ってきたハミルトンの才能と意志の強さは敬服もの。そして今回、彼にとってF1サイトでの初めてのロングインタビュー。

しかし、彼は自分が何者であるかをしっかり認識している。パートナーやライフスタイルなど、自分のスタイルを持っている。そして僕らは彼から誠実さを感じ取っている。

気持ちを素直に表現する彼のスタイルは、一般大衆を惹きつけているように見える。

世間がそのスタイルが特に好きであるかどうかは関係ない。世間は正直さや誠実さを尊重するのだと思う。

ロズベルグが正直ではないと言っているのではない。でも、彼は個性をあまり明らかにしない。ハミルトンに関しては、見た通りの人間であることが明らかだ。

ある意味、ハミルトンは少しナイジェル・マンセルに似ている。マンセルが世間に向けて話をするとき、それは単なるせりふではなかった。彼は世間が彼を愛していると信じ、世間のためにパフォーマンスをしようとした。彼は本当にそう思っていた。

同じように、ハミルトンは彼を応援する人々から力を得ているように見える。イタリアのファンがレース中とレース後、彼を応援する様子は素晴らしかった。

-Source: bbc.co.uk

＋関連記事
2014年09月07日
F1イタリアGP決勝 ルイス・ハミルトン優勝
2014年09月08日
F1イタリアGP 決勝動画