全く知らない赤の他人
でもひと目見た瞬間にこの人だと思った
ナンパなんてしたことないし見知らぬ人・・・しかも女性に声をかけたのはこの時が最初で最後
幸い別の繋がりがあったがすぐに会話は終わってしまった
どうしようもないくらい、本当に胸が張り裂けそうだった
次の日偶然話題に上がってバイト先に行ってみたらレジをやっていた
その時は初めて見た時とは別の髪型で、見てるだけで胸が苦しかった
今まで当たって砕けろの精神で生きてきた
今やっている仕事は自分の夢が叶うかが決まる大きなところに差し掛かっていた
出会って3日目ですぐに渡した
断られるのがわかりきってたから、いや、断られて恋愛から足を引くために渡したようなものだった
返事は早く欲しかったから時間を指定して、電話をかけてもらうという事にした
結果は予想を大きく外れたものだった
断られたあと、どうやって相手を傷つけずに電話を切るかばかりを考えていた
実際は指定の時間になっても全く電話が来る気配が無く、その日は終わった
甘かった 甘すぎた 返事を貰えると思った時点で頭がおかしかった
恋愛はここまで人を狂わせるのかと、恐怖を感じた
返事がこないままでも、まだ彼女の事は好きだ
一目惚れというのは本当に辛い なにせ相手の事を何も知らないのに
相手を想う気持ちが無尽蔵にあふれ出てくる
今後僕はこの気持ちとどう付き合っていけばいいのだろうか
会えるが、会えない 二度と近づかないと誓ったからだ
筋だけはきちんと通したい それが彼女に惚れ、気持ちを伝えた僕の唯一の使命だ
だけど今だけは泣いてもいいだろうか なにせここまで燃えるような恋は前にも後にも
あるわー。でもよっぽど馬が合う人でないと、付き合う前にお互いを知り合う期間が必要。