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【オーストラリア】豪、日本製潜水艦導入確実か:最大200億$出費

NNA 9月9日(火)8時30分配信

 アボット政権は、海軍が保有するコリンズ級潜水艦に代わる新型潜水艦として、日本のそうりゅう型潜水艦を導入する意向を固めたもようだ。8日付アドバタイザーなど各紙が伝えた。購入費用は最大200億豪ドル(1兆9,700億円)で、オーストラリア国内で潜水艦を建造した場合と比較するとコストが半減するという。三菱重工業と川崎重工業の技術者が先日アデレードを訪れていたことで、日本への発注の可能性が高まり波紋が広がっていた。
 アドバタイザーなどによると、ドイツ製とフランス製の潜水艦も公式にはオプションの一つとしてまだ残っているが、日本のそうりゅう型が選ばれる予定という。最大10隻を導入する予定で、年内にも正式発表があるとみられる。
 現在運用中のコリンズ級潜水艦は2026年までに退役することから、政府は新型潜水艦の選定を急いでいる。
 他国の潜水艦の導入は、南オーストラリア(SA)州の政府系造船会社ASCとSA州政府の反発を招くとみられる。しかしある政府高官は、ASCに発注した海軍の防空駆逐艦(AWD)製造プロジェクトの予算超過や大幅な遅延について触れ、「同じ造船所に潜水艦建造を任せようとは思わない」と語っている。
 アボット首相は公共放送ABCの取材に対し、「(潜水艦発注は)地方の産業事情で決められる話ではない」と一蹴。「最も重要なことは、常に強調してきたように国内の納税者にとってベストの潜水艦を購入することだ」と話した。ただし「オーストラリア内での建造についてはSA州が中心になる」とし、SA州の軍需産業での雇用喪失への配慮も見せた。
 そうりゅう型潜水艦は、三菱重工業と川崎重工業が建造している。排水量は4,200トン。AIP(非大気依存推進)システムを採用しており、従来の潜水艦よりも長時間の潜水が可能という。

最終更新:9月9日(火)8時30分

NNA

 

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