静岡・日本平で「ヤマネ」発見 自転車仲間4人、休憩中に
@S[アットエス] by 静岡新聞 9月8日(月)8時22分配信
国の天然記念物に指定されている夜行性の小動物「ヤマネ」がこのほど、静岡市清水区の日本平山頂付近で写真撮影された。日本平でヤマネが見つかったのは初めてとみられる。山間地に生息する小動物が、都市部を隔てた丘陵地で発見されたことに、関係者は驚きを見せる。
発見したのは同市清水区の会社員紅林泉さん(51)らロードバイク仲間4人。山頂付近で自転車から降りて休憩していたところ、紅林さんの足元にネズミに似た動物がいるのに気付いた。以前テレビなどで見たことがあり「ヤマネに違いない」と思った紅林さんが写真に収めた。その後しばらくの間おとなしくしていたが、近くの自動販売機の下に逃げてしまったという。
県自然史博物館ネットワークの三宅隆副理事長(68)は「もともと日本平に生息していたのか、外から持ち込まれたものか分からないが、日本平での発見例は聞いたことがない」と話す。
ヤマネは体長約8センチで、体重はわずか20〜40グラム。背中に1本の黒い線が入っており、尾の部分にも毛が生えているのが特徴。ほぼ全国各地の山間地に生息している。
ヤマネの生態調査を行っている筑波大学農林技術センター八ケ岳演習林の杉山昌典さん(49)は「主に樹上で夜間に活動するので、普段は人目につきにくい。生息数や生息域を把握しきれていないので、貴重な資料になる」と話した。
静岡新聞社
最終更新:9月9日(火)12時37分
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