元プランナーが語る!結婚式の費用を落とす殺し文句ベスト5
元ウエディングプランナー&ウエディングディレクターのランです。
早速ですが、今回は世の男性に結婚式を値切る『必殺技』をご紹介したいと思います!
結婚式はお祝い事ということもあり、なかなか値切りにくいですよね。
下手に「安くしたい」と言ってしまうと、プライドの高い式場などからは追い出されてしまうこともあります。
しかし、私が見てきたカップルの中には、新郎の絶妙な「殺し文句」で、大きく値切られる現場をたくさん見てきました。
実際に私自身も、「これはうまい事言われたな~」と思うことも。
ということで、今回は新郎だから言える&効果がある「殺し文句」を5つご紹介しましょう。
殺し文句1.「この式場、どこよりもいいわ~。あ~好きだな~」
結婚式場のプランナーは、自分の勤める式場を愛していますから、式場を褒められると自分が褒められているように嬉しく感じます。
ですから、まずは新郎は精一杯式場を褒め、プランナーを口説きましょう。
この時、セリフに「どこよりも」を入れることが肝心です。
比較されて「一番いい」と言われるほうが、単純に「会場が好き」と伝えるよりも効果があります。
このセリフに関しては、新婦が言う事でもある程度効果はありますが、新郎が言うほうが効果が増します。
プランナーの多くが女性ですから、やはり男性に褒められると無意識のうちに嬉しいと感じてしまうのですね。
会場を最大限に気に入ってくれていると感じたプランナーは、普段以上にサービス精神を持ってお二人に対応するようになるでしょう。
殺し文句2.「○○さんがプランナーだからここにしたい」
このセリフはウエディングプランナーに「お二人に選ばれた!」と感じさせ、その上母性本能をくすぐります。
そして仮に、お二人が選べないようなお高めの結婚式場だとしても、プランナーとしては「なんとしてでもお二人にここで結婚式をさせてあげたい」と思うようになります。
つまり、このセリフ1つでプランナーを新郎の味方に付けられるのです。
値引くのが目的の新郎としては、最も頼りになる味方ですよね。
プロのウエディングプランナーにこれを言うと「こんなことでひいきするような人はプロじゃない」なんて言う人もいます。
しかし実際、私がそばで見ていたケースではこのセリフで新郎の言いなりになり、値引かれるケースが多数ありました。
プランナーも人間ですから、自分を気に入ってくれている新郎に対しては、ひいき目で見たサービスをし、見積もりを出してしまうのですね。
殺し文句3.「正直に言うと、ほとんど○○(安めの式場)で決まりかけていたんです!」
殺し文句1・2でプランナーの母性本能をくすぐったら、次は値段交渉に入りましょう。
この時「安くして」と言ってはいけません。
結婚式はお祝いごとですから、このような場で「安くして」というダイレクトな値切り文句を言うのは品がありません。
プライドの高いプランナーは「下品なカップルは受け付けない」というスタンスの人も多いですから、あえて安くせず、カップルに自分の会場を諦めさせる場合もあります。
そこで、殺し文句3で遠回しの値引き交渉に入ります。
新郎が「○○(安めの式場)」の名前を挙げると、その時点でお二人にあまり予算が無い事が伝わります。
より太い値切りを期待する場合には、「ほとんど○○(安めの式場)で決まりかけていたんです。」と伝えましょう。
殺し文句1・2で母性本能をくすぐられ、「お二人の結婚式をうちの式場でしてあげたい」と思っているプランナーは「そんな安く質も下がる式場で式をさせたくない」と思います。
何も言わなければ、プランナーは最初に当たり障りない見積もりを出しますが、殺し文句3まで言っておけば、最初から上司相談の上での見積もりを提示してくるでしょう。
私がプランナー時代にも、新郎に「○○さんが担当だからここに決めたい!」「でも、格安プランでほとんど決まりかけていて、両親にもそう話をしてしまっていて・・・」と言う新郎の嘘泣きに、まんまとやられたことが多数・・・あります。
後で聞いたらお金がないと聞いていたお二人の新婚旅行がモルディブとか・・・。
そんな時は正直、「お金持ってるじゃん!」と思いましたが、お二人は見事、格安の値段で見た目にも派手な結婚式を挙げ、無事旅立っていかれましたよ。
本当に気を付けなければならないのは式場を契約した後。新婦の夢が膨らみ値段が上がっていくこと
殺し文句1~3までは、式場プランナーに対するセリフでした。
しかし、新郎が本当に気を付けなければならないのは、式場を契約した後で、新婦の夢が膨らみ、それに応じて値段が上がっていくことです。
結婚式費用で最も値段が上がりやすい項目に『ウエディングドレス』『演出』があります。
まずは次の殺し文句4で新婦のドレスを押さえ、殺し文句5で総合的に演出料金を押さえる努力をしましょう。
殺し文句4.「そのドレス、君が着るためにあったんじゃない?」
結婚式のセットプランの中にドレスが入っている場合、プラン内で選べるドレスは実はほとんどないと考えておきましょう。
プラン外のウエディンドレスを選ぶと、当然追加料金が発生してしまいますが、その費用は高額で30万円アップも珍しくありません。
費用を押さえたい場合は、新郎も必ず新婦の衣装合わせについて行き、写真を撮るなど積極的に参加しましょう。
そして、プラン内で最も似合っているドレスを彼女が試着したら、タイミング良く殺し文句4を言いましょう。
「似合ってる」とか「俺は好き」など弱い言葉では、女性の夢を押さえきれません。
女性は運命めいた物やタイミングに弱いです。
「これ、お前が着るためにあったんだって!」と言うと、彼女はそのドレスに運命を感じますから、「このドレスにしよう!」と感じるでしょう。
高いブランドドレスがいいと言いだされてしまうと、確実に数十万円の追加料金がかかります。
ドレスがパック内のものでおさまることはほとんどの場合ありませんから、このように新婦を誘導して費用を押さえられれば影響は大きいですよ。
殺し文句5.「できる限り、2人でオリジナルの結婚式を作りたいな」
結婚式の演出料金も見積もり額を増やす原因になります。
例えば花火を挙げるのに10万~30万、バルーンリリースに5万~10万、ゲストの名前入りキャンドルリレーに10万~15万、プロフィールムービーに2~5万・・・
演出を1つしようとするととてもお金がかかります。
しかも1つの演出は約5分~10分ですから、最低でも1回の結婚式で2~3つくらいの演出は挟むことになります。
最初の見積もりには演出が含まれないことがほとんどですから、お金をかければたちまち、予算オーバーしてしまいます。
そこで新郎はすかさず新婦に殺し文句5を言いましょう。
このセリフの肝は「二人で作ろう」です。
きちんと伝われば、新婦はお金のかかる演出をすることよりも、二人で準備することに夢を感じます。
演出もお二人で考えたオリジナルのものにし、お二人が準備ができるものにすれば、費用はがくんと落ちます。
この時、新婦にまかせず新郎も一緒に準備をしなければ、新婦のストレスを溜めてしまうので気を付けましょうね。
まとめ
結婚式が成功する為の条件は純粋に「結婚式をして良かった」と思えることです。
そこに少しでも「高かったな」と言う気持ちがあると、最高の結婚式はできません。
殺し文句1~3で式場にかかる費用を精一杯下げたら、殺し文句4~5で費用アップを押さえて、新婦と一緒に最高の結婚式を作り上げましょう。
ライター紹介
元ウエディングプランナー、現在は『一姫二太郎』の子育てに奮闘中のママです。 趣味はお散歩と映画鑑賞。 ネットでのお買い物にも最近はまり中です。クリックのしすぎ(買いすぎ)に気をつけねば!