中間市不正受給懲役4年を求刑 地裁小倉支部 [福岡県]
中間市職員らによる生活保護費不正受給事件で、6件の詐欺罪に問われた市職員の松尾励路被告(40)=直方市、起訴休職=の公判が1日、福岡地裁小倉支部(中牟田博章裁判長)であり、検察側は懲役4年を求刑し、結審した。
検察側は論告で「ケースワーカーの権限を悪用した悪質な犯行」と主張。弁護側は最終弁論で「全ての事件で共謀した事実はなく、不正受給の認識もなかった」と無罪を訴えた。
起訴状によると、松尾被告は市福祉事務所職員だった2009年7月~12年3月、同僚だった元市職員ら6人と共謀し、うその書類を提出するなどして、市から生活保護費計493万8851円をだまし取ったとされる。
この事件では7人が起訴され、6人の有罪判決が確定している。
=2014/09/02付 西日本新聞朝刊=