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 テニスの4大大会、全米オープンは6日(日本時間7日)、ニューヨークで第13日があり、男子シングルス準決勝で世界ランキング11位の錦織圭が同1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6―4、1―6、7―6、6―3で下し、男女通じて日本テニス史上初の4大大会シングルス決勝進出を果たした。

 錦織は4大大会7度制覇のジョコビッチに対し、優位に試合を展開。1セットずつを取り合った第3セット、タイブレークを制すると、続く第4セットも第1ゲームで相手のサーブをブレークし、そのまま押し切った。

 準決勝のもう1試合はマリン・チリッチ(クロアチア)が6―3、6―4、6―4のストレートでロジャー・フェデラー(スイス)に快勝した。

 錦織は8日午後5時(日本時間9日午前6時)に予定されている決勝で、チリッチと、ともに初優勝をかけて対戦する。

 錦織は4回戦で同6位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)、準々決勝で同4位のスタン・ワウリンカ(スイス)をともにフルセットの激戦で下し、日本男子として1918年の熊谷一弥以来、96年ぶりの4強まで勝ち上がってきた。決勝に進出したことで日本勢では前人未到の快挙を成し遂げたことになる。

■勝った瞬間「何が起きたか分からなかった」

 〈錦織の話〉 「勝った瞬間は何が起きたのか分からなかった。世界1位を相手に勝てて、内容もよかった。第2セットを失って、嫌な流れになりかけたが、そこから思い切って攻めることができた。初の決勝も気持ちをしっかり持って、体を回復させて優勝を目指したい」