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政治
【慰安婦偽証「吉田証言」とは何か】朝日新聞はどう報じたか 初登場昭和55年3月7日付横浜版、女性強制連行の言及なし
かつて1人の男の作り話が、これほど日本の国際イメージを損ない、隣国との関係を悪化させたことがあっただろうか。朝鮮半島で女性を強制連行したと偽証した自称・元山口県労務報国会下関支部動員部長、吉田清治のことだ。吉田の虚言を朝日新聞などメディアが無批判に内外で拡散し、国際社会で「性奴隷の国、日本」という誤った認識が定着していった。「吉田証言」とは何かを考える。(原川貴郎、是永桂一)
朝日新聞は8月5日付朝刊に掲載した特集記事「慰安婦問題を考える 上」で吉田清治について、「確認できただけで16回、記事にした」と説明し、初掲載は昭和57年9月2日付の大阪本社版朝刊社会面とした。
だが、さらに2年半さかのぼる55年3月7日付朝日新聞横浜版などに掲載された連載「韓国・朝鮮人II」に、横浜市内在住の著述業として、吉田清治が登場している。
執筆した元朝日新聞ソウル特派員(現在はジャーナリスト)の前川惠司は、吉田に会ったときの印象について今年5月、産経新聞の取材にこう語っていた。
「吉田が『自分の話を聞いてほしい』と支局に電話をかけてきた。3、4時間ぐらい話を聞いたが、(女性を強制連行したはずの)済州島の話は全く出なかった。尋ねるたびに話のつじつまが合わなくなるので結局、多くは書かなかった」
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