逆転Vを目指す広島に彗星のごとく救世主が出現 “第7の助っ人”ヒースの凄さ
Full-Count 9月8日(月)18時25分配信
逆転Vを目指す広島に、彗星のように、救世主が出現した。
デュアンテ・ヒース投手、29歳。
ホワイトソックス3Aのシャーロットから、7月24日に広島と契約を結んだばかりの右腕。来日したのは、その2日後の26日だった。
そこから、わずか1か月ちょっとで、メジャー通算0勝の投手が、広島投手陣の中核を担えるだけの期待感を、ファンに抱かせている。
来日当初はもちろん2軍で、今季の戦力というよりは、来季を見据えたものと思われていた。現に、1軍には、打者でエルドレッド、キラ、ロサリオのうち2人、投手でバリントンと、守護神のミコライオがいた。4人の外国人枠はいっぱいだった。
だが、チャンスは巡ってきた。昨季11勝をあげたバリントンの調子がイマイチだったのが大きい。ここまで9勝しているが、6、7、8月の3か月で14試合に投げ、わずか3勝。早い回でのKOも度々あり、防御率は4・58まで下降していた。チームの台所事情も苦しく、先発投手の枚数が必要だったことも、背番号70の1軍昇格へ、後押しとなった。
1軍初登板は、来日から1か月も経たない8月24日の阪神戦(マツダ)。6回2安打7奪三振1失点と好投する(白黒つかず)と、8月30日の中日戦(ナゴヤD)で、6回1/3を無失点に抑えて来日初勝利を挙げた。続く9月5日のDeNA戦(横浜)では、来日最長となる7回をわずか4安打、またしても、無失点に封じ、早くも2勝目を挙げた。
先発した3試合で、19回1/3を、わずか1失点。ここまでの防御率は0・47。エース前田が本来の姿を見せられていないなど、どうしても心もとなかった先発陣にとって、まさに救世主と呼ぶにふさわしい投球内容。“第7の外国人”が、予想外にすごかった。
この新助っ人、大きな武器を持っている。まず、そのフォームだ。身長193センチ、体重109キロと、恵まれた体格からボールは投げ下ろされるのだが、テークバックが小さい。そして投げ手が体の真後ろに隠れるように通ってくるため、打者にとっては非常にタイミングの取りづらいフォームをしている。
それでいて真っすぐの最速は154キロ。常時、140キロ台後半〜150キロ台をマークし、その体格も相まって、球質は重い。
極めつきは変化球。軸にしているのはナックルカーブだ。人さし指1本を折り曲げて握るという特殊な握りで、手の大きさや指の力が必要な投げ方。日本人では、ソフトバンクの五十嵐亮太ら、使い手はごく少ないカーブの種類だ。
ヒースのナックルカーブは120キロ台中盤から130キロほど。カーブにしては比較的速い球速で、打者の手元で急激に変化する。DeNA戦ではこれを武器にグリエルから2三振を奪うなど、7三振中5三振をクリーンアップから奪った。
最終更新:9月8日(月)20時54分
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