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DE DE MOUSE×ウォーリー木下 地方イベントから考える郊外論
インタビュー・テキスト:萩原雄太 撮影:豊島望(2014/09/08)
「画一的」「人工的」「閉塞感」、2000年代に郊外が語られるときには、必ずと言っていいほどこのようなネガティブな言葉が使われてきた。多くの人々がそこで生まれ育ってきたにも関わらず、郊外にはどこか後ろめたい印象がつきまとう。特に、都心を中心に活動が行われる最先端のアートやカルチャーシーンの中で、郊外という場所が主役になることはほとんどなかったと言えるだろう。
昨年に引き続き、2回目の開催になる『多摩1キロフェス』は、多摩センターという東京郊外のシンボルのような場所で行われる。演劇や音楽、ダンスなどで埋めつくされるフェスティバルに、昨年は1万人以上の人々が押し寄せ、今年もDE DE MOUSE、トクマルシューゴ、オオルタイチ、Open Reel Ensembleといったミュージシャン、珍しいキノコ舞踊団、『トヨタコレオグラフィーアワード2014』で「次代を担う振付家賞」「オーディエンス賞」をW受賞した川村美紀子などのダンサー、そして柿喰う客や快快といった劇団が登場する越境型のパフォーミングアートフェスティバルとなっている。
昨年、大階段を使ったプロジェクションマッピングライブで話題になったDE DE MOUSEは、今年は多摩市民を巻き込んだ「盆踊りスタイルの野外ダンスパーティー」を開催。まるでディレクターのように積極的に同イベントに関わっているという。今回はそんなDE DE MOUSEと、演出家でありフェスティバルディレクターのウォーリー木下の対談をセッティング。多摩という郊外の地でフェスティバルを仕掛ける理由、昨年開催してみての感想などを伺った二人の会話はさらに広がり、「郊外論」、そして「祭り論」に発展していく。多摩を、そして「郊外」を中心にアートを眺めたとき、そこには「都心」にはないアートの可能性が潜んでいた。
ウォーリー木下(うぉーりーきのした)
1993年、神戸大学在学中に「劇団 世界一団」を結成。現在は「sunday」(劇団 世界一団を改称)の代表で、全ての作品の作・演出を担当。sundayは年に1本の新作を製作。関西の注目劇団の1つ。戯曲家・演出家として、外部公演も数多く手がける。特に役者の身体性を重視した演出が特徴。テキストに関しても、戯曲以外のものを使用することが多い。並行してノンバーバルパフォーマンス集団「THE ORIGINAL TEMPO」のプロデュースを行い、エジンバラ演劇祭にて5つ星を獲得。その後、スロベニアや韓国、ドイツなどで国際共同製作を行い、海外からも高い評価を得ている。また、2011年に『PLAY PARK―日本短編舞台フェス―』、2013年に『多摩1キロフェス』を立ち上げるなど、様々な演劇祭でフェスティバルディレクターを務めている。
ウォーリー木下
THE ORIGINAL TEMPO
sunday(サンデイ)公式WEBサイト|sunday GO!
DE DE MOUSE(ででまうす)
アシッドハウスからアーメンブレイク、ヒップホップからフュージョンまで、さまざまなキーワードをリンク、融合させ、新たな可能性を体現するエレクトロニック・シーンの異端児。ファッション、ゲーム、グラフィック等、あらゆるジャンルとのコラボレーションも積極的に行っている。2012年には新たに立ち上げたレーベル「not records」の第1弾リリース作品として、アルバム『sky was dark』を発表。
DE DE MOUSE
音楽好きが集まる「音楽フェス」よりも、さまざまな人を巻き込めるお祭りに興味があるんです。(DE DE MOUSE)
―『多摩1キロフェス2014』は、昨年に続いて2回目の開催になります。DE DEさんは、昨年の大階段でのプロジェクションマッピングを使ったフリーライブに続いて2年連続の出演ですね。
DE DE:もともと多摩センターが大好きで、パルテノン多摩にもよく足を運んでいて、以前からあの大階段を使ってプロジェクションマッピングができたら面白いなと考えていたんです。自分の好きな場所を非現実の世界に変えてしまうようなライブが実現できたのは本当に嬉しかったですね。
―僕もそのライブを拝見させていただきましたが、音と映像の大迫力もさることながら、お客さんの層がすごく幅広く、あの場でDE DEさんを初めて知ったような家族連れの方や、中学生くらいの子どもたちが大勢楽しんでいたのが印象的でした。
ウォーリー:昨年のDE DEさんのライブは、フリーライブということもあり、本当に大勢のお客さんが集まってくれました。『多摩1キロフェス2013』では、有料公演だけでなく、無料で楽しめる公演をいくつか用意してみたんです。チケットを買ってもらうプログラムだけだと、どうしても「最後まで絶対に観なきゃいけない」という強迫観念が生まれてしまう。それは堅苦しくて広がりに欠けるなあ……と思って。だから、無料公演も併せて実施することで、「観ても観なくてもいい」という余白感を作ってみたんです。昨年、DE DEさんにオファーしたのも、その「余白感」を上手く作ってくれるアーティストだと思ったからなんですよ。
―その「余白」を作ったことで、昨年はどういった効果が感じられましたか?
ウォーリー:DE DEさんの音楽はエッジが立っているだけでなく、どこの国の言葉ともつかない懐かしいような歌声が入っていたりと普遍性もあって、いろんな人が楽しめるじゃないですか。大階段のフリーライブでも周りの蝉の鳴き声や人のざわめきなんかも巻き込んで、音響空間として成立する余白の魅力がありましたよね。多摩センターという街に必要なフェスティバルの姿をイメージしたときに、面白いアーティストや作品を紹介するだけでなく、ああいった「余白」の要素があることで、より多くのお客さんとフェスが出会うきっかけになると思ったんです。
ウォーリー木下(左)、DE DE MOUSE(右)パルテノン多摩大階段
DE DE:多摩センターのような郊外の街でライブを行なうと、たとえば普段渋谷や下北沢までライブや演劇を観に行ったりしないような人たちにも観てもらうことができます。一部の音楽や演劇ファンだけでなく、さまざまな人たちが介入できる場があるだけで来場者も多くなるし、地域との密着度も上がるのではないでしょうか。僕としても普段音楽を聴かない人の前でライブできる機会自体が貴重だし、嬉しかったですね。
―そういった、いわゆる音楽や演劇ファン以外の人たちに「介入」してもらうためには、従来の音楽や演劇の発想にとどまらない仕掛けも必要になってきそうですね。
ウォーリー:今年はDE DEさんからの強い要望で、クロージングイベントとして盆踊りスタイルの野外ダンスパーティーを大階段の下で開催します。太鼓の音がドーンと鳴り響けば、音楽が好きか嫌いかに関わらず、多くの人が集まってくる。そこで、DE DEさんの音楽が鳴り響き、ホナガヨウコさんの振付で踊るんです。多摩センターの街を行く多種多様な人たちに、「いったいこれは何のイベントだ!?」と興味を持ってもらえたらいいなと考えています。
ホナガヨウコ
―たしかに盆踊りは、誰でも参加できるハードルの低いイベントですね。DE DEさんは、なぜ盆踊りに注目されたのですか?
DE DE:家から少し離れた所に大きな神社があって、そのお祭りにすごくたくさんの人が集まるんですよ。その日は警察が道路を封鎖して山車が通ったり、この社会的影響力は一体何なんだ!? と衝撃を受けたことがきっかけで。そこそこ有名なミュージシャンがフリーライブをしても、ここまで人や社会を巻き込めないですよね。夜店や屋台が出ているだけなのに、この圧倒的な差は何なんだ? と。
―お祭りには、老若男女を惹きつける不思議な魅力がありますよね。
DE DE:そのお祭りに来ている人をよく観察してみると、都心のクラブやライブイベントにいる音楽ファンのような人はほとんどいなくて、威勢のいいおじさんとか、ギャルとか、音楽ならEXILEを普通に楽しんでいるような人たちばかりなんですね。しかも僕らが普段ライブイベントで相手にしている何十倍もの人がいる。どうしたら彼らにも自分の音楽を知ってもらえるのだろう? といろいろ考えて、「祭りをやりたい!」とマネージャーに提案したら、「無理っすね」と即却下されました(苦笑)。でも今は、音楽好きが集まる「音楽フェス」よりもさまざまな人を巻き込める「お祭り」に興味があるんです。
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