日経新聞(2014/9/6朝刊)に、「のれん会計 見直しも」というタイトルで、IASBのハンス・フーガーホースト議長へのインタビューが掲載されておりました。日経電子版(2014/9/6、有料会員限定)には、Q&A形式で掲載されております。

要約すれば、『IFRSはのれんを償却しないため、B/Sにのれんがあまりにも多く残っていることから望ましくない。(日本のように)定期的に償却していくか、より早く減損を認識するのかなど、のれんの処理をどうするかについては慎重に検討していく。』という内容。

この期に及んでIASBの議長が本当にこんなことを言ったのでしょうかね。疑わしいです。のれん非償却が米国では大昔から問題になっていたことをIASBも分かった上でIFRSの基準を開発してきたはずで、今更のれんを定期的に償却するなんてことは有り得ないと思うのですけどね。

日本基準でのれんが非償却になると報じたり、今回のようにIFRSがのれんを定期償却するかもと報じたり、真実なのか推測なのか願望なのか全くよく分からない記事に惑わされないようにしてください。



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