今回はアマチュアディーラーについて避けては通れない問題、当日版権についてのアレコレを書き連ねてみようと思います
趣味でフィギュアなどのキャラクターを作っていくと、いつかはイベントに出品してみたいと思うのは人情かもしれません
しかし自分で作ったフィギュアを販売できるほど世の中甘くはありません
完全に自分で考えたオリジナルキャラなら別ですが、皆さんが目にするマンガ・アニメなどのキャラクターには必ず版権元というのが存在します
版権元にお伺いを立てずに勝手に販売することは著作権違反になってしまうのです。もちろん世に出さない(自分だけで楽しむ)のであれば問題ないですが
通常お店で出回っている商品は販売会社と版権元との綿密な交渉、ロイヤリティー(版権料)など数々のステップを踏んで販売しているのです
しかし、頒布の為に個人でそのような手間をかけなければいけないのは大変です。そこで考えられたのが当日版権というシステムです
簡単にいうとイベント運営会社が版権の許可申請を格安で請け負ってくれる代わりにイベント当日しか販売出来ないというシステムです
この場合は版権元から要求されるロイヤリティーも格安(無料のところも)で済みます
だからといってどのキャラクターも作れるわけではありません。まず許可がおりない版権元もあります(詳しくは後述)
まず許可がおりる版権元を調べたうえで自分が作りたいキャラを吟味して初めてイベント頒布できるのです
良く話題になるのが同人誌でして、向こうはOKなのに何故フィギュアは自由じゃないのかという事ですが、色々な解釈があります
個人的には商品規格の違いだと解釈してます。同人誌はパッとみて同人誌だと分かる装丁が基本ですが、フィギュアやマスコットは知らない人が見れば一般流通商品と勘違いされる可能性があります。良く出来た未許可フィギュアが店に並んでたとしても違和感ないかもしれません
しかし同人誌も版権元から直接の許可を得てないのですからグレーゾーンではあります(その点ではフィギュアの当日版権は直々にお墨付きを得ていることになります)
もし上記のような版権問題が面倒だと思ったらオリジナルキャラを模索するのもアリです。いつ、どこで売っても問題ないのですから(倫理上の問題には注意が必要ですが)
ちなみにオリジナルキャラは制約が無いかわり、評価されるためには抜群のデザインセンスや造形力が問われる傾向がありますので腕の見せ所です
イベント頒布も意外と大変ですが、売れたときの喜びも格別です。もし今後イベントに出品してみたいと思う方は頑張ってください
版権元によっては許可がおりない所もあります。
例えば、
①黒いネズミの版元・・・昔から有名ですね
②黄色いネズミの作品・・・子供向けだから?
③国民的家族アニメ・・・多分ダメでしょう
④外国映画関係・・・権利関係がややこしい
⑤実在の有名人(例外はあるようですが)・・・権利関係がややこしい
⑥超有名マンガ週刊誌・・・月刊はOKかも
⑦青い猫型ロボット作品・・・子供向けだから?
⑧超有名RPGゲーム会社・・・確かNGです
⑨双子の兄弟が有名な老舗ゲーム会社・・・多分NGです
などなど
注意が必要なのが
①戦隊ヒーローの版元・・・審査が厳しいです(プロレベルを求められます)
②戦闘機からロボへ変形するアニメ・・・確か年間で頒布できる数が決まってます
③朝日が昇るロボットアニメ・・・特定のイベントではOK
④憂鬱なラノベが有名な雑誌会社・・・確か1商品1回限り販売OK
⑤超有名格闘ゲーム会社・・・全てのイベントで下りてるわけではないようです
などなど
許可がおりやすいのが
①アダルトゲーム製作会社・・・OKが出やすく、ロイヤリティーも安い(または無し)所が多いです
②紫色の人造人型兵器のアニメ会社・・・独自に版権を受け付ける方式で、ある程度のアレンジもOKのようです
③ハードボイルドが持ち味のアダルトゲーム会社・・・こちらも独自で版権受付OK
④東方関係・・・ファン活動の一環としてるのでOK出やすいです(倫理問題に気をつけて)
などなど
※過去のイベントでのアフターレポートを調べてみるとOKが出る作品が見えてくると思います。ただし許諾条件などは時期によって変わってくるので注意が必要です
※どの作品にも言えることですが、倫理上の問題にはくれぐれも気をつけてください(アダルトゲームは大丈夫かもしれませんが)※もし許可が下りたら必ず版権元から要求されたサンプルをイベント当日中に納めてください。納めなかったら重大なぺナルティが課される可能性があります※版権許可について独自で版元に確認するのは絶対にやめてください。担当者が機嫌を損ねて今後許可が下りなくなったら本当にシャレにならないです