編集委員・小滝ちひろ、古沢範英
2014年9月8日16時10分
明治期以来、約110年ぶりの解体修理が進む奈良・薬師寺(山田法胤〈ほういん〉管主)の国宝・東塔(とうとう、8世紀前半ごろ、高さ34メートル)で8日、塔中心部を貫く「心柱(しんばしら)」が基壇から移された。約1300年の歴史で心柱が動くのは初めて。2019年に落慶予定の修理は大きな節目を迎えた。
12年6月に始まった解体はほぼ終わっており、上下2本の木材で接がれた心柱のうちの下部(約17メートル、直径最大約90センチ)だけが残っていた。この日は垂直に立てた状態で台座に載せられ、人力で水平に約10メートル移動させた。内部は長年の劣化で大きな空洞があるため、立てたままの状態で新しい木材で補強する。
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