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シゴトノオト
シゴトがうまくいくヒントがありそう!人気のコノ人に「シゴト」について聞きました
月曜更新
なかじょうあやみ1997年2月4日生まれ、大阪府出身。中学時代にスカウトを受け芸能界入り。2011年にファッション誌『Seventeen』の「ミスセブンティーン・グランプリ2011」に選ばれる。12年以降は徐々に活動の幅を広げ、『東京ガールズコレクション』やドラマ『黒の女教師』『SUMMER NUDE』に出演。ユニクロ、JR西日本のCMを飾ったほか、サカナクション、東方神起のミュージックビデオでは愛らしく儚げな姿を披露している。
みんなを感動させたい
この目標があるからどんなときも頑張れる
『Seventeen』の現役モデル・中条あやみは、女優歴2年。
けして経験豊富ではない彼女が、映画の主演に抜擢された。周囲からの期待の高さは言うに及ばず。
彼女は圧し掛かるプレッシャーに「学びのチャンス」という言葉の魔法をかけ、
レンズに向かってほほ笑みを浮かべた。
純真な瞳でまっすぐ前を見据えられるのは、努力の先にある、自分の姿が見えているのかもしれない。
強さをつくり出した
「初」が凝縮した映画
大阪生まれで、根っからの大阪人。クラスではみんなとワイワイ騒いでいるタイプです。反面、人見知りで自分の殻にこもることもありますが映画『劇場版 零~ゼロ~』の安里麻里監督からは、その「陰と陽の雰囲気がいい」とおっしゃっていただきオーディションに合格できました。初映画で初主演。「私でいいのかな?」と思いましたし、撮影中もプレッシャーを感じていました。月守アヤという人物は、クラスの憧れの的です。クールで謎めいた存在感を「無の表情」で演技することを求められました。
アクションが多く、アクションスターになれるんじゃないかと思うくらい。落ちるシーンを何度も撮影しましたし、ワイヤーで吊るされたり、3日間、酸素ボンベを使いながら水の中で撮影したり。今までやったことのない演技が凝縮されていて、一気にいろんなことを経験することができました。監督はワンシーンごとに丁寧に指導してくださるかたです。たくさん怒られもしました(笑)その日のシーンを撮ることに精一杯で、東京を中心に1ヶ月ほど続いたロケの最中にはホームシックになっちゃったりして……。あらためて、「ホントに私でよかったのかな……」と悩みました。そんな気持ちから解放されたのが、監督からの「中条さんが主演でよかったと思っていたよ」という言葉。クランクアップに言われ、うれしくて号泣しちゃいました。つらいこともあったけど、この言葉で「演技が好き」という気持ちが再確認できました。
1回じゃわからない!
難しさのなかの魅力
『Seventeen』でモデルを務めて3年です。空港でスカウトされて、今の事務所に入りました。動物が好きで、以前は獣医さんになりたい、動物園やペットショップではたらきたいと考えていましたが、今はモデルのおシゴトに夢中です。きれいにメイクをしてもらい、かわいい服を着て何枚も写真を撮る。現場にいるのは同年代の子たちから先輩、後輩まで年齢層が幅広く、いい意味でライバルでもあるから、頑張ろうって思えるんだろうな。女優としてはじめてのおシゴトは、2012年に放送したドラマ『黒の女教師』でした。モデルと違い、動いて演技をしなきゃいけないし、セリフも言ってカメラの位置も意識して……と同時にやることがたくさんあって「難しい!」と感じたのを覚えています。だけど、なぜかもっと挑戦してみたかった。その1年後の『SUMMER NUDE』への出演は、すごく楽しめたんです。演技中、共演者の皆さんとのやり取りがすごくうまく進んで、その世界に入り込めた。達成感がありました。その気持ちよさに気づいたのかもしれません。そういう瞬間はたくさん撮影しているうちのわずかですけど、その一瞬がクセになって「またやりたい」と思うんですね。
自分の成長を楽しみに
次のシゴトに向かう
楽しいこともあれば、大変なこともあるのがシゴト。その波をどう乗り越えていくか、考えたことがありました。結論は「学びができるのがこのシゴト、だからやりがいがあって、結果的に楽しいと思えるんだ!」です。大好きなナタリー・ポートマンさんが言っていた言葉なんです。こうした気持ちがあるから、過酷な撮影が続いても現場に行けちゃうんだろうな。発見があったり学びがあるのはいいことですよね。大先輩の演技を間近で勉強できるのはありがたいです。成長するチャンスは多い。
いろんな人の演技を見て、どんどん見習って自分に活かせたらいいなと思っています。演技をするようになってからは、映画やドラマの鑑賞法も変わりました。私も早く、観ている人たちに感動や心に響くモノを感じてもらえるくらい上手になりたい。負けたくないっていう気持ちだけじゃなく、この目標があるから頑張れるんですよね。モチベーションを上げる秘策はテレビの『情熱大陸』。「世の中にはこんなに努力している人がたくさんいるんだなぁ! 私も頑張らなきゃ!」と気持が切り替わります。最近、撮影をしている際に、ちょっと手ごたえを感じられることが増えました。監督さんが1回でOKを出してくれたときは「やったぁ!」って思います。難しいけど、私が目指しているナチュラルな演技には、演技力、表現力に加えて余裕が必要。今はその日その日に必死になっているけど、これからもっと演技に触れて、いろんなことを経験していけば自分らしく役が生きた演技ができるんじゃないかな、そう思うと、次も楽しみになるんです。
©2014『劇場版 零~ゼロ~』製作委員会
累計130万本突破の大ヒットホラーゲームが、『多重人格探偵サイコ』の大塚英志×『バイロケーション』安里麻里という戦慄のタッグで映画化。中条あやみは「女子寮という閉ざされた空間の、独特な恐怖と美しさを兼ね備えた魅力的な映画。ぜひ楽しんで!」とコメント。初のキスシーンにも注目!
公式サイト ➡ http://zero-movie.jp/
■原作:大塚英志 ■監督・脚本:安里麻里 ■出演:中条あやみ、森川葵 ほか
■主題歌:JAMOSA「LOVE AIN’T EASY」