お酒の代用品として売られるノンアルコール飲料を特定保健用食品(トクホ)と認めるのは「適当ではない」と内閣府の消費者委員会が判断したのに対し、最終的な許可権限を持っている消費者庁は、申請があった2製品を許可することも含めて検討していることが分かった。

 申請しているのはサッポロビールと花王。トクホと認められれば健康の維持・増進に役立つと表示して販売できる。

 消費者委員会は先月、ノンアルコール飲料が「健康に役立つ」というイメージをもたれると、未成年者の飲酒を引き起こすおそれがあると判断し、「適当でない」と答申した。だが、消費者庁幹部によると、トクホの許可要件である安全性と効果が確認できれば、手続き上、認めざるを得ないという意見もあり、消費者委員会の答申を覆して許可することも含めて検討しているという。(高橋健次郎)