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【ゴルフ】

大山志保が今季初V

2014年9月8日 紙面から

今季初優勝を決め、笑顔でガッツポーズする大山志保=みずなみCCで(黒田淳一撮影)

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◇ゴルフ5レディス<最終日>

 ▽7日、岐阜県瑞浪市・みずなみCC(6520ヤード、パー72)▽晴れ、気温29・0度、風速2・3メートル▽賞金総額6000万円、優勝賞金1080万円▽58選手(うちアマ2人)▽観衆6030人

 2日連続で首位を独走した大山志保(37)=大和ハウス工業=がスコアメークに苦しみながらも通算16アンダーで今季初勝利を挙げた。ライバルたちがバーディーラッシュで追い上げるなか1バーディー、1ボギーとまさかの停滞。単独2位の成田美寿々(21)=オンワードホールディングス=には前日の6打差から一気に2打差まで詰められたが、追撃を振り切った。大山は通算14勝目。

 ようやく笑顔が戻ったのは最終ホールでウイニングパットを沈めたときだった。独走Vを狙うはずだった大山が逆転負けの危機に直面。忍び寄るライバルたちの影にさいなまれつつも辛くも逃げ切った。

 「追い詰められた感じはあった。これで負けたら自分はダメだな、と思いながらプレーしていた。2日目まですごくプレーをしたのも自分だし、最終日でうまくプレーができなかったのも自分」。前日までとは別人のように沈黙した。初日を7アンダー発進し、2日目は自己ベストでトーナメントコース記録に並ぶ63をマーク。16アンダーで2位以下を6打差で突き放していたが、最終日だけは勝手が違った。

 「緊張はしなかった。気持ちが乗りすぎてアイアン(I)が飛びすぎてしまう。それを抑えようとして攻めきれなかった」。1番でそれに気付き、力をコントロールしながらのショットが続いた。ボギーをたたいた8番は第2打がグリーンに届かなかった。これも握った6番Iの飛距離が伸びると予想して抑えめに打ったのが裏目に働いた結果。終盤には成田に2打差まで詰められたものの、9番以降をすべてパーセーブで乗り切り、昨年11月のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ以来となる通算14勝目を挙げた。

 会場のみずなみCCは思い出の地だ。2009年末に左肘靱帯(じんたい)の修復手術を受け、9カ月近いリハビリを経て復帰を果たしたのが4年前に当地で開かれた、この大会なのだ。「1番でも(ギャラリーの)皆さんに拍手で温かく迎えられ、涙が出そうになった。恩返しというか、いいプレーをして自分の気持ちを伝えたかった」。ゴルフ人生で最も苦しい思いをした当時の自分と重ねた。

 37歳とベテランの域ながら、ドライバーの飛距離は年を追うごとに増している。3度予選落ちを喫した今季前半の不振がうそのように右肩上がりの勢いだ。大山は今も進化を続ける。 (鶴田真也)

 

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