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【大リーグ】

ダルビッシュは今季登板せず ダニエルズGMが明言

2014年9月8日 紙面から

 ダニエルズGMは、右肘の炎症で8月13日からDL入りしているダルビッシュの今季終了を明言した。「復帰を焦らせたくない。無理をすれば、先週にも復帰させられただろうが、そんなことには何ら価値を見いだせない。リスクが高過ぎる。常識的な決断だ」

 記者会見に臨んだエース右腕も、冷静な表情だった。「1年間通して投げることが仕事なので、その仕事ができないのは悔しい」。一方、大難を避けられたのも事実で、「そのまま投げていたら危なかったと思う。それを早い段階で自分で察知できたので、そういう意味では良かった」と話した。

 同GMによれば、精密検査で異常が見つかったのは、ヤ軍の田中将も部分損傷した内側側副靱帯(じんたい)の近辺だという。回復しつつあるが、いまだキャッチボールの許可も下りていないため、米誌スポーツイラストレーテッド(電子版)は「日本人投手は常に肘に問題を抱えがちだから、賢明な選択だ」と伝えた。

 チーム状況を考えても妥当な判断だった。負傷者数のメジャー記録を塗り替える惨状で、勝率3割7分3厘(53勝89敗)は両リーグ最低。今季の“消化試合”で、2017年まで契約が残るエースに無理をさせる必要は全くない。ダルビッシュにとっても、今回の措置で契約条項にあるメジャー登録ボーナスが約13万6000ドル(約1430万円)減るが、今季年俸10億円超の右腕には大きな問題ではないだろう。

 「オフの帰国前にもう一度精密検査を受けてもらい、彼の心の平安のためだけにでも投球練習をしてもらう」と同GM。気持ちを切り替え、メジャー4年目の来季に飛躍を期するしかない。 (アーリントン大城和美)

 

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