散ってからが本番!京都おすすめ紅葉スポット『圓光寺』の散りもみじの美

記事作成日:2014/09/08 14:49:57 │ 最終更新日:2014/09/08 15:01:19

京都・洛北エリアのおすすめ紅葉スポットの一つ、『圓光寺(円光寺)』。近くに紅葉名所の詩仙堂があり、穴場的な存在であったのですが、近年は訪れる人が急増している寺院です。散りもみじ・敷きもみじと呼ばれる、散ってからの紅葉の美しさを求め、わざわざ散ってから訪れる人も多いと言う『圓光寺』。今後一気に注目を集めること間違いなしの寺院です!

開基は徳川家康!洛北の名刹

写真:bow

紅葉の時期の”散りもみじ”が美しい庭があることで知られる『圓光寺』は京都・洛北は一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺院。その歴史は1601年まで遡り、京都では珍しく、開基は当時文治政策を取っていた徳川家康。

もともとはこの地ではなく、伏見城下に当時国内最高学府であった下野足利学校の庠主(校長)三要元桔(さんようげんきつ)禅師を招いて伏見学校を設立、それを寺に改めたのが始まりとされています。まさに江戸時代の寺子屋の前身的な存在であったようです。

『圓光寺』では徳川家康から与えられた木活字を用いて、儒学・兵法関連の書物を刊行、これらの書物が伏見版、圓光寺版と呼ばれています。これらは日本での初期の活字本の一つとされ、そのとき使用された木製の活字は重要文化財として現在も保存されています。『圓光寺』は移転を繰り返し、現在の洛北・一乗寺に至っています。

平成の枯山水・奔龍庭

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山門をくぐり、参道を歩けば2013年に完成した、平成の枯山水「奔龍庭」が眼前に広がります。書院前に広がる名庭「十牛の庭」だけでも十分な見どころなのですが、また新たに作庭されたのがこの「奔龍庭」。

東福寺・龍吟庵の「龍の庭」を彷彿とさせる庭園で、白砂を雲海に見立て、天空を躍動する龍を石組みで表しています。四方から眺められるので、角度を変えて楽しみたい小さな庭です。なお、この庭園はあえて未完のままとされていて、見る者それぞれの心で完成をさせるという作者の意図があるそうです。

水琴窟に耳を傾けよう

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書院前には水琴窟があります。京都には水琴窟のあるお寺は少なくありませんが、この『圓光寺』の水琴窟は京都でも随一と言われる水琴窟。『圓光寺型』と呼ばれるこの水琴窟は縁が広い盃型の手水鉢を使っていて、他ではあまり見られない形なのだそうです。ぜひ設置されている竹筒に耳をあてて、その澄んだ音色を楽しんでみましょう。

この手水鉢には季節毎の草花がいつもいけられていています。違う季節にも訪れてみたくなりますね。

名庭園・十牛の庭を堪能しよう

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「十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)」と名付けられた池泉式回遊庭園には京都・洛北で最古と言われる池、栖龍池(せいりゅうち)があることで知られています。ちなみに十牛とは禅の悟りにいたる道筋を表したもの。ここはかつて禅僧たちの修行の場であり、一般公開されていなかった寺院なのです。

そんな庭園は秋は紅葉の名所としても名高く、近年メディアでも取り上げられることが増えてきました。しかし、今のような素晴らしい庭園になったのはごく最近のことなのだとか。実は平成の世になるまでは、栖龍池もすっかり埋まってしまっていて、この庭園は雑草が生い茂る荒れ果てた状態だったそうです。色々なご苦労があって、今日の素晴らしい庭園の姿があるのです。

この庭園の紅葉を楽しむには、書院の赤毛氈に腰掛けてじっくりと燃えるような赤色を堪能しましょう。軒先の柱を額縁に見立てて庭園を楽しむ人も多く、額縁庭園の写真撮影用にわざわざ開けられている場所もあります。

おすすめは散ってから!

写真:bow

もし、書院が混み合っているようであれば、宝物殿である瑞雲閣でゆっくりと紅葉を眺めましょう。書院とは違う角度で十牛の庭を堪能できますし、こちらでも額縁に見立てて見ることが出来る場所がありますよ。

また、境内には京都市内が展望できる高台もあり、そこには開基・徳川家康を祀った東照宮が。高台からは京都市内がかなり遠くまで見渡せ、夕刻には赤く染まる京都市内を楽しむことができます。また、上から見る十牛の庭の紅葉もまた見事ですので、ぜひ行ってみて下さい。

紅葉見頃の『圓光寺』もまた見事なのですが、おすすめしたいのが散り始めてからの”散りもみじ・敷きもみじ”と呼ばれる姿。『圓光寺』の十牛の庭は紅葉だけでなく苔も素晴らしい庭。その苔の上に落ちる落葉がなんとも言えない風情があるのです。

完全予約制の早朝拝観も!

穴場的な紅葉名所だった『圓光寺』も近年ではすっかりメジャーなお寺になってしまいました。紅葉最盛期、境内は混み合うことはまず間違いないでしょう。開門直後を狙うか、夕方ゆっくりめに行けば比較的ゆっくりと紅葉を楽しめるかと思います。

しかし、近年ではあまりに混み合うため、2014年は11月16日〜12月8日の期間限定で早朝の特別拝観が行われることになりました。一般拝観の開始前、7:30〜8:30の間に1日50名限定での早朝拝観です。予約は前日までに電話で問い合わせとのこと。どうしてもゆっくりと見たかった人、人の写っていない庭園の写真を撮りたかった人には願ってもないチャンスですので、ぜひ狙ってみてはどうでしょうか?

■ 瑞巌山 圓光寺
TEL(075)781−8025
一般拝観 500円
早朝特別拝観 800円

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/03 訪問

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