韓国人の危険極まりない対日認識に警鐘

韓国人の危険極まりない対日認識に警鐘

【新刊】ユ・ミンホ著『日本の内面の風景』(サルリム社)

 日本の少数エリート養成所「松下政経塾」で学んだ著者は、日本の「ソフトパワー」の見本として、東京・銀座の三越デパート地下にあるワインバーを挙げる。ワインでぎっしりの小さな売り場、ほんのわずかな無駄も許さないサービススペース、厳選された製品、世界の製品に詳しい従業員、安い価格、迅速・親切なサービス…。ソウルで、こういう場所をすぐ思い浮かべられるだろうか。

 「日本は落ち目」「韓国は日本をとっくに追い抜いた」というような認識は危険極まりない、と本書は語る。「韓国人は、日本人が韓国を理解しているほどには日本のことを知らない」と指摘する。日本の「ハードパワー」はもたついてしまったが、その間にソフトパワーは周到綿密に勢力を拡大した。

 また日本は、安倍首相のような政治家数人だけが動かしている国ではない。無言の「衆知」が示す方向に従って一糸乱れずに動き、一度それが始まってしまうと「おしまい」だという。324ページ、1万5000ウォン(約1550円)。

兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓国人の危険極まりない対日認識に警鐘

right

関連ニュース