私は最近、あまりおしゃれをしません。たいていはTシャツとズボンにスニーカーをはいて、リュックをしょって、サマーニットキャップを被って、感覚過敏対策のサングラスをかけています。化粧はしません。全体的にダサいと思います。ちなみに夫もほとんど同じような格好なので、一緒に並んで歩いていると、とてもダサいカップルに見えると思います。
でも、私はそんな自分が好きです。なぜなら、それが私の自然体だからです。おしゃれじゃないけど清潔で着心地の良い服を着て、歩きやすいスニーカーで自由に歩きまわれるのは、すごく気分のいいことです。もし誰かに「ダサい」と思われたとしても、べつにどうってことありません。なぜならそれは、その人の頭のなかで起こっていることで、私には関係のないことだからです。
私は、以前はおしゃれをしていました。それは強迫的なおしゃれでした。武装のために化粧をして、派手な服を身につけていました。それは人からバカにされないため、なめられないために、していたことでした。おしゃれは楽しいと思うこともあったけど、でも、人から見下されることに怯える気持ちのほうが強かったです。
でも今は、見下されても、「ふーん」って感じです。夫と結婚したことが大きく影響していると思います。夫は私がどんな格好をしていようが、特に興味を持ちませんし、それで接し方が変わるわけではないのです。私がバリカンで坊主頭にしたときも、接し方を変えませんでしたし、むしろ坊主頭にするのを手伝ってくれました。そういう夫と、一緒に暮らしているので、肩肘張っておしゃれという名の武装をする必要がなくなってきてしまったのです。べつに私、すっぴんでも黒髪でも、眉毛が太めでも、じゅうぶん可愛いし。てなもんです。
おしゃれが好きっていう人はおしゃれしたらいいと思うけど、私は特に好きではないし、楽な服装をするほうが好きだから、しないっていう話です。そしてダサい自分がけっこう好きなんだっていう話です。もしかしたらそのうち、武装ではない前向きなおしゃれがしたくなるかもしれませんので、そうしたらおしゃれをしようと思います。今のところは、何の変哲もない無地Tシャツとズボンが好きですし、すっぴんでいることや、自分が楽な格好でいることが快適なので、これを続けていこうと思います。
そういった、一見ダメっぽい自分を認めて、さらにそういう自分を好きでいられるって、すごく気分がいいことです。
よもちかでした。