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巻き網漁業者 市場通さず所得隠し9月8日 11時52分
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大型の巻き網漁船を操業する茨城県の漁業者数社が水揚げした魚を市場を通さず取り引きし、申告していなかったとして国税局から2億数千万円の所得隠しを指摘されていたことが関係者への取材で分かりました。
ほとんどの業者は、原発事故の影響で売り上げが落ち込んだとして東京電力から賠償金を受け取っていたということです。
所得隠しを指摘されたのは太平洋沿岸で大型の巻き網漁船を操業する茨城県の漁業者数社です。
関係者によりますと、これらの業者は青森県の八戸港に魚を水揚げした際、一部を市場を通さず現地の問屋と直接取り引きし、売り上げを税務署に申告せずに隠していたということです。
八戸市水産事務所によりますと、八戸港では市場を通さない取り引きは少なく、把握できないということで、水産事務所の責任者は「密室での取り引きで不正を行っていた可能性がある」としています。
関東信越国税局は、一斉に税務調査を行い、売り上げの一部無申告や架空経費の計上などがあったとして合わせて2億数千万円の所得隠しを指摘し、重加算税を含めておよそ1億円を追徴課税しました。
業者のうち2社は、取材に対して「税務調査を受けたのは事実で、修正申告も終えている」と話しています。
これらの業者のほとんどは、東京電力福島第一原発の事故の風評被害などで売り上げが落ち込んだとして東京電力から賠償金を受け取っていたということです。
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