浅野真
2014年9月8日07時31分
夏の疲れを秋まで引きずる「秋バテ」は、おいしく撃退しましょう。体調を整える効果が高くカロリーも抑えた料理を、管理栄養士の本多京子さんに教わりました。
本多さんは、管理栄養士であるとともに医学博士でもあり、雑誌やテレビで健康と栄養のアドバイスをしている。「夏のバテや疲れが秋口にどっと出てくるのが秋バテです」と話す。
夏はたくさんの汗をかくことでビタミンB1が出ていき、疲れやすくなる。また、冷たい飲み物のとりすぎは胃腸の機能低下を招く。猛暑の屋外と冷房を強く利かした室内の温度差で自律神経が乱れ、「なんとなく調子が悪い」状態が続く。秋バテは、こうした疲れのいわば「総決算」。さらに季節の変わり目で体調を崩したり、気温低下で太り始めたりする人もいる。
食生活ではどこに気をつけたらいいのか? 本多さんは「カロリーが少なくても、栄養素があるものを効率よくとることがポイントです」と言う。
「疲れた胃を休めるなら」とすすめるのが「ねばねば丼」。納豆、オクラ、長芋をあわせてご飯にのせたどんぶりだ。納豆などのねばねばした食材には胃の粘膜を守るムチンという成分が多く含まれている。また、長芋にはでんぷん分解酵素が含まれており、ご飯の消化もよくなる。「メカブをのせたり、薬味としてミョウガを添えたりしてもいいです」。するするっと口に入るので、食欲がないときでも食べやすい。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!