第3日、通算7アンダーで首位に立った池田勇太=富士桜CCで
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◇フジサンケイ・クラシック<第3日>
▽6日、山梨県南都留郡、富士桜CC(7437ヤード、パー71)▽晴れ、気温27・7度、風速2・6メートル▽賞金総額1億1000万円、優勝2200万円▽68選手▽観衆2671人
4位スタートの池田勇太(28)=日清食品=が4バーディー、2ボギーの69をマークし、通算7アンダーで単独首位に立った。1打差の2位に72で回ったI・H・ホ(韓国)が続いた。前日首位のS・H・キム(韓国)は75と崩れ、4アンダーの6位に後退した。
通算8アンダーでトップを走っていた韓国のI・H・ホが17番でダブルボギーをたたいて後退。代わってトップになった池田は「(首位に)立ちましたというより、なっちゃったという感じ」。初日から連日60台をマークし続けているが「この日が3日間の中で一番きつかった」という。
バンカーショットで魅せた。3番パー5、グリーン手前の深いバンカーからの3打目。「ピンまで15ヤード。バンカーの頂点に的を絞って」低く出したボールにスピンがかかってピン奥60センチにピタリ。1パットでバーディー。さらに16番パー3。第1打がグリーン左のバンカー。ボールの後ろに石のような物があり、競技委員に確認したら、火山灰で取りのぞけないものだった。そこで「(クラブヘッドの)ソールから入れ込むように打った」。火山灰を粉砕する技ありショットで1メートルにつけてのパーセーブ。「5番でボギーを打ってから、バーディーチャンスにもつかない地獄のようなゴルフだった。この苦しい中で69は立派だと思う」と振り返った。
過去の11勝中6勝が逃げ切りV。「追いつくよりは逃げ切った方が楽だね。あしたは納得のいく勝ち方をしたい」とVロードを見据えた。 (櫛谷和夫)
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