第2ラウンド、1番で第2打をピンそばに寄せ、笑顔を見せる松山英樹=チェリーヒルズCCで(共同)
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◇BMW選手権<第2日>
▽プレーオフシリーズ第3戦▽5日、米コロラド州チェリーヒルズビレッジ、チェリーヒルズCC(7352ヤード、パー70)▽曇り後雨、気温25度、弱風▽賞金800万ドル、優勝144万ドル▽69選手
【チェリーヒルズビレッジ(米コロラド州)共同】松山英樹(22)=レクサス=が5位に急上昇した。13位からスタートし、4バーディー、1ボギーの67、通算4アンダーに伸ばした。首位には4打差、十分に優勝を狙える位置につけた。セルヒオ・ガルシア(スペイン)が通算8アンダーで単独首位に立った。第1ラウンド首位のロリー・マキロイ(英国)は6アンダーの3位に下がった。
世界のトップ69人が出場した中、2日目終えて松山の上にいるのはガルシア、マキロイら4人だけ。現地のテレビ中継に写るシーンも多くなった。テニスの全米オープンで大活躍の錦織圭に劣らず、日に日に注目度を増している。
この日もパッティングが好調だった。1番の346ヤードパー4は、ドライバーでグリーン手前に運び、第2打を1メートルに寄せてバーディー発進。3番はグリーン奥のエッジから5メートルをパターで沈めてピンチを脱し、9、10番も2〜3メートルを決めてパーでしのいだ。この我慢が後半生きた。13番で4メートル、17番で3メートルを沈めてバーディー。初日より4打少ない計25パットだった。
それでも、笑顔はない。フェアウエーを5度外すなどショットに不満なようで、「スイング時にまだ変な感じが残っている」という。前夜激しい雨が降り、グリーンが前日から一転して止まりやすくなっただけに、もう少しスコアを伸ばせたはずだ、と言いたげだ。
「きょうは100ではないけれど、ゼロでもない。普通に平均点。自分でいいプレーができれば上に行けると思っている。まだ順位は気にしていません」。威勢のいい言葉はない。だが、その言葉には完全復調への手応えもうかがわせた。
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