ロッテ−楽天 7回、枡田の先制打で生還した岡島(右)を迎える楽天・星野監督=QVCマリンで
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◇楽天4−0ロッテ
楽天は7回1死からチーム初安打となる岡島の二塁打を足掛かりに2死満塁とし、枡田の右前適時打と西田の2点中前打で3点を先制。8回はジョーンズの中前打で加点。菊池は7イニング無失点で3勝目。ロッテは好投の成瀬を援護できず。
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覚悟していた事実を突き付けられた。イヌワシ軍団が連覇の夢を完全に絶たれた。球団初のリーグ制覇から1年。微かに残っていた可能性すらもゼロになった。「そんなものはシーズン前から消えているよ」。星野監督の顔には、薄い笑みが浮かんだ。
最下位に沈んでいる以上、時間の問題ではあった。指揮官が敗因に挙げたのは田中やマギーの穴ではない。「今年の戦力でもAクラスに入る力はある。俺が2カ月間も抜けたことが一番悪い」
胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症と腰椎椎間板ヘルニアを併発。5月26日から7月25日まで戦列を離れ、2人の監督代行が指揮を執った。その間の勝敗が重要なのではない。自らの目が届かなくなり、指導の一貫性が崩れたことを悔いた。
夢ついえた夜。試合は快勝だった。先発の菊池が7イニングを零封。7回には岡島の二塁打を突破口に枡田と西田が連続適時打を放ち、無安打に抑えられていた成瀬を一気に攻略した。2年で天国と地獄を味わった若ワシの成長こそが、再建の道となる。 (井上学)
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