- 作者: 山崎元
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11
- メディア: 新書
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12回転職し、金融・証券界を渡り歩いてきた著者による転職論です。
- 転職を考えている人
- 現在の職場に満足していない人
- 勤めている会社の業績が芳しくないという人
こと一つの会社なり、一つの仕事なりについては、「一所懸命に二年」関われば、全てではないが、大体のことがわかるようになる。
努力を投入する時間の目処として二年を考えるのもいいだろうし、逆に、二年間努力してみて、サッパリ身につかない仕事や、親近感の湧かない会社は、たぶん自分には向いていないのだと判断するような「二年」の使い方もある。
2年という数字自体は厳密にはじき出されたものではなく、大体2年勤めれば勝負が決まるというわけなのです。
人によって、どうしても勤めている会社が合う合わないというのはあるでしょう。そういうときに、2年を目安に見極めるというのは、得策かもしれません。
本書では、成功する転職の条件についても記述されています。詳細は本書を読んでいただきたいのですが、項目だけ載せておきます。5つあります。
一、仕事の内容が事前に明確
二、前の仕事を活かす
三、仕事に成長がある
四、よい親分の手引き
五、転職の目的が明確
ちなみに、この中で私は2つめの前の仕事を活かすというのは転職において大事かと思いました。異業種の以前と異なる職種に移り続けていたのでは、自分に何も蓄積していきません。
こういうことを考えて、転職においては戦略を練る必要がありそうです。
結局、転職に対する著者の考えは次の言葉に詰まっているように感じました。
就職に失敗があるのは当たり前だ。合わない会社だとわかったら、貴重な時間を無駄にせず、次の機会を試したほうがいい。
著者自身も自らの12回の転職を振り返り、7勝4敗1引き分けと分析しています。(詳しい内訳も本書に書かれています。)
つまり、失敗はつきものだが、金銭面や自己の成長などを総合して満足できる条件の会社を求め、戦略をもち行動しようというメッセージを私は本書を通し受け取りました。
そのほかにも、転職先が決まるまで今の会社を辞めてはいけないなど実践的な作法のようなことも書かれています。今の会社に勤め続けるか、転職するか迷っている人には一読の価値があるでしょう。
- 作者: 新田龍
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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