6日の「W―1」大阪府立体育会館第2競技場大会で行われた世界ヘビー級選手権は、王者・船木誠勝(45)が挑戦者・大谷晋二郎(42=ゼロワン)を16分58秒、腕ひしぎ逆十字固めで下し、初防衛に成功した。“最後のとりで”として乗り込んできたゼロワンの大将格を下した船木は、7日までに次期挑戦者を寄こすことを要求した。
船木にとって、待望の初防衛戦だった。7月に同王座を奪取するも、すぐに防衛戦が組まれなかった。そこで「WRESTLE―1チャンピオンシップ」初代王者決定トーナメント(21日の金沢大会で開幕)に同王座をかけ、W―1の新王座と“統一”することを口にしてゆさぶりをかけた結果、奪還に名乗り出たのが大谷だった。
だが、心身ともに充実期を迎えている船木にとって、ベルトを脅かす存在ではなかった。序盤から得意の打撃と寝技でペースをつかむと、「来い!」と仁王立ちで耐え続ける大谷の胸板に左ミドルを打ち込んでいく。
最後も圧巻だった。“人間サンドバッグ”状態となった大谷の右腕を取ると、力一杯伸ばしきって完勝した。
「受け止める忍耐力が(UWF時代の)前田日明さんに似ていた。ギリギリの戦いだった」と振り返った船木。中学卒業後、15歳で新日本プロレスに入団した時、大谷は小学5年生だった。そんな船木の存在を羨望のまなざしで見ていた大谷は、小学校卒業後にプロレスラーになることを夢見たが、当時は虚弱体質だったこともあり、その希望はかなわなかった。
30年前から自分の背中を追い続けてきた大谷をあっさり退けた船木は、この勢いのまま次なる戦いに臨む。
試合後、大谷のセコンドに就いていた佐藤耕平、田中将斗に対して、王者は「次、誰が挑戦するのか明日(7日)までに出て来い。もし誰も来ないなら、W―1の中で次の防衛戦を行う」と言い放った。
もちろん、W―1の新王座も譲らない。「長く防衛して、W―1のベルトとの2冠チャンピオンを目指します」と誓った船木が、長期防衛に向けて視界良好だ。
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