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北の湖理事長が白鵬怒る「あれはアップ」

常幸龍と稽古をする白鵬。後方前列左から2人目は北の湖理事長(撮影・柴田隆二)
常幸龍と稽古をする白鵬。後方前列左から2人目は北の湖理事長(撮影・柴田隆二)

 日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)が5日、東京・両国国技館相撲教習所での横綱審議委員会稽古総見で、横綱白鵬(29=宮城野)の稽古を酷評した。

 理事長は、白鵬が新小結の常幸龍と3番取ると「照ノ富士、遠藤、大砂嵐! 行かなきゃ」と指示を出した。白鵬への指名要求でもあった。しかし、その後も白鵬は、何度も手を挙げる若手に見向きもせず「もう一丁」と常幸龍との稽古を続け、豪快な呼び戻しを決めた8番目で終了。理事長の意向は、横綱に無視された格好となった。白鵬はぶつかり稽古で高安と逸ノ城に胸を出したが、横綱の稽古予定時刻の午前10時を約5分過ぎてから会場に到着し、短時間でやりたいことだけを行って終えた印象は否めなかった。

 理事長は「あれはウオームアップ。おれなら本場所中の稽古。番数も少ないし、同じ相手とばかりじゃ。4人ぐらいを引っ張って稽古つけないと。見せるところも見せないといけない。責任と自覚を持ってほしい」と指摘した。照ノ富士は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)から「早くいけよ」と逆に怒られる始末。「そうはいっても横綱がもう一丁って言うのに無理にいけない」と、板挟み状態に困り顔だった。

 白鵬は「常幸龍とはあまり稽古することがなかったので指名した」と意図を説明。千代の富士に並ぶ歴代2位の優勝31回を狙う秋場所(14日初日、両国国技館)へ「今は体をつくっている段階。来週からは出稽古に行く。いつも通りだね」とマイペースを崩さなかった。【鎌田直秀】

 [2014年9月6日9時23分 紙面から]

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