IFA 2014のパナソニックブースの一画には、久しぶりに目にするブランドが掲げられていました。それが「Technics」です。パナソニックは2010年の販売終了から実に4年ぶりにブランドを再生させ、12月にも欧州にてハイファイオーディオシステムを発売。その後、日本を含めTechnicsブランド製品を世界展開する計画です。
ブースには過去のTechnics製品がさながら博物館のように展示されていました。実際一部のTechnics製品はニューヨーク近代美術館(MoMA)にもコレクションされています。それでは写真で過去の製品をお楽しみください。
パナソニックブースの中でもTechnicsの展示は、敷居の高い高級路線をうかがわせる落ち着きを放っていました。1965年に登場したTechnicsの最初の製品「Technics 1」から順番に展示されており、1990年代には高級オーディオ路線に加え、DJ機器などプロ機材のTechnicsの顔が見えます。2015年は50周年の年にあたるわけですが、4年もブランドを休ませておいて50周年をうたうあたりは、まるで大御所ロックスターのようです。
Technics製品を年を追って見ていくと最後に、ブランド復活の旗振り役となるC700シリーズがありました。
こちらはMoMA収蔵のホーン型スピーカー「SST-1」。構造が複雑でコストのかかるロードホーンタイプですが、1992年発売という時代性を感じる派手な外観も目をひきます。