米Googleは9月5日(現地時間)、全米写真家協会(ASMP)など複数の団体が著作権侵害で同社を提訴した集団訴訟で和解が成立したと発表した。和解の詳細は公表されていない。
この訴訟は、図書館の蔵書を電子化してGoogle Booksに登録するプロジェクト「Google Books Library Project」は著作権侵害に当たるとして、ASMPが2010年7月にGoogleを提訴したもの。
原告はニューヨーク南地区の米連邦地裁に、Googleはビジュアルクリエイターの権利を考慮せずに、出版物を違法にスキャンして公開していると申し立て、「公正な補償」を要求していた。
Googleは発表文で、「著作権保有者を守る非営利団体PLUS Coalitionへの資金援助を含むすべての関係者に利する和解に到達できたことを両者は嬉しく思っている」としている。
Google Books Libraryをめぐっては複数の訴訟が起こされた。2012年10月には米出版社協会(AAP)との訴訟で和解が成立した。
米作家団体Authors Guildとの裁判はまだ係争中で、Googleは、今回の和解はAuthors Guildの裁判には影響しないとしている。
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