宇宙の悲しみ
花は主人を失った。
月はその優しい光を何のために放つのか、その意義を見出せなかった。
太陽はもう太陽をやめたいと考えた。
りんごは思い切って声を出した。
『私の作り主であるUM様、私の心の叫びを聞いてください。 あなたは目的を持って私を作ってくださいました。 あなたは私の最高の価値は人間の登場と共にクライマックスを迎えると 教えてくださいました。最高の香りと最高の味を私が備えたのも 明確な目的がありました。 人間が誕生して私たちの本番が始まったのです。
まだ最初の人間が私を見つけました。最初は不思議な顔をしていましたが、
私を口に入れた瞬間、満面の笑顔となったのです。
あの時ほどうれしかったことはありません。
生まれて来てよかったと本当に幸せでした。
人間に愛され、人間に喜ばれ、人間に生きるエネルギーを与えるために、
あなたが私を造って下さったのだと実感しました。
あなたが定められた目的に生き、最高の価値を発揮することが出来ました。
なのに今、私はもうりんごの価値を発揮することが出来ません。
主人を失ったのです。私はあなたの目的の為にエネルギーとなりたいのです。
この世を地獄にするためのエネルギーになるくらいなら死んだ方がマシです。
UM様、何とか私たちの訴えをお聞きください。』
UMは優しく答えた。
『私の作った作品たちよ・・・許してくれ。万物まで苦しめることになってしまった。
私の子どもが責任を完成できなかったことが原因だ。
しかし子どもたちも今は邪心に狂っているが必ず本心に立ち返る日がやってくる。
いや立ち返らせて見せる・・・それまでの間、私と共に忍耐してくれ。』
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Why Storyに出てくる一部の文章です。
宇宙は150億年前に出来たといわれています。
人間が誕生したのは6000年前です。
宇宙飛行士さんは、宇宙へ飛び立つと必ず『この世界は人間の為に
準備されたと確信する』そうです。
家も薬も洋服も食べ物も何もかも自然から作られています。
それなのに私たちはいつのまにかその大切さ、感謝を忘れているように思います。
好き勝手なことをして、何のために自分たちがこうやって生まれてきたのか
全然考えようとしません。
Why Storyを読んで、本当に大切なことに気付かされました。
Posted by emi_828 at 08:15│
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