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勇太単独首位!12勝目へ得意の逃げ切り態勢

2014年9月7日6時2分  スポーツ報知
  • 通算7アンダーで首位に立った池田

 ◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック第3日(6日、山梨・富士桜CC、7437ヤード=パー71)

 4位スタートの池田勇太(28)=日清食品=が4バーディー、2ボギーの69で回り、通算7アンダーで、今季初の単独首位に浮上した。富士山の火山灰をも切り裂く見事なバンカーショットで、昨年11月以来のツアー通算12勝目に王手を掛けた。1打差2位にI・H・ホ(27)=韓国=がつけた。2打差3位の岩田寛(33)=フリー=、3打差6位の片岡大育(25)=Kochi黒潮CC=の2人は、最終日逆転で初Vを狙う。

 鮮やかなバンカーショット3発で、富士山の麓を賑わせた。16番パー3。池田は第1打でグリーン左奥のバンカーに打ち込んだ。球の真後ろに火山灰があり、競技委員を呼んで協議も、石と認められずそのまま打つことに。「フェースをヒール側だけ入れて、めくりあげるようにスピンを効かせて打ったよ。そりゃあ、火山灰ごとね」。火山灰ごと舞い上がった球は1メートルに寄ってパーをセーブ。

 ホが17番でダボをたたき、池田は今季初めて首位で終えた。会見場ではべらんめえ調の勇太節がさく裂。「首位に立ったというか、立っちゃったっていう感じだな。1日早いんだよ(笑い)。3日連続の60台だけど、今日は一番苦しかったな」

 砂地からの好ショットで窮地をチャンスに変えた。3番はグリーン手前15ヤードからの第3打を60センチへ寄せてバーディー。17番もグリーン手前からベタピンに寄せて伸ばした。

 過去11勝のうち、逃げ切りVは6度。首位で最終日を迎えた大会は8戦6勝で今大会のV確率は75%だ。コンスタントに成績を残すことが難しいツアーの世界で、勇太は結果を残してきた。初出場を挙げた2009年の日本プロ選手権から昨年のマイナビABC選手権まで5年続けて毎年勝利を挙げている。今季初めて首位に立った勢いで、得意の逃げ切りに持っていきたいところだ。「トップで最終日を迎えるのは気分いいよ」と勇太。同じ所属先のテニスの錦織圭とともに、巧みなショットで“アベックV”をつかむ。(榎本 友一)

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