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豪栄道、左ひざ「恐怖ある」幕内と17番14勝も横の動き不安

2014年9月7日6時0分  スポーツ報知
  • 幕内力士との稽古を再開した新大関・豪栄道(左)(右は佐田の海)

 7月の大相撲名古屋場所で左膝半月板を損傷し調整が遅れている新大関・豪栄道(28)=境川=が6日、東京・足立区の境川部屋で先場所千秋楽後、初めて幕内力士と相撲を取った。東前頭12枚目の佐田の海(27)=境川=らと18番取り15勝3敗だった。ただ、内容は横への動きなどに課題を残し新大関場所となる秋場所(14日初日・両国国技館)へ不安を残した。

 注目の新大関場所へ豪栄道がいよいよ本格的な稽古に踏み切った。1番のみ幕下・勝誠(28)と取ったが、それ以外はすべて佐田の海と胸を合わせた。18番で15勝3敗。「ある程度は相撲が取れたので安心した」と振り返った。

 場所まで残り8日。稽古内容は一歩前進も一方で課題が浮かび上がった。幕内力士と相撲を取ったのは名古屋場所の千秋楽以来、41日ぶり。左膝負傷の影響からか、横に振られたり、押し込まれて後退するとあっさり土俵を割る場面も見られた。前まわしを取って一気に出て圧倒するなど持ち味を出すシーンもあったが、新たな心配の種もできた。

 豪栄道は「痛みはないけど、恐怖心があった。下がっているときは無意識に(左膝を)かばっている。前に出られるだけならいいけど、相撲はそんなに単純な競技じゃない」と吐露。稽古後はいつも以上に息があがり「(体力は)落ちている」と明かした。

 それでも初日は待ったなしでやって来る。豪栄道は「焦っても仕方がない。何とかなるだろうと自分に言い聞かせてやっていきたい」といい意味で開き直っている様子だ。関脇・妙義龍(27)をはじめ、骨のある相手が多く所属する境川部屋。それだけに、今後は「来週くらいからは、パワーがあって体が大きな人たちともやっていきたい」と意欲的に話した。

 新大関効果で秋場所のチケットは既に土日祝日でほぼ完売となるなど、近年まれに見る好調ぶりだ。不安はあるが、多くのファンが期待。その声に応えるため、1日の番付発表会見で宣言した史上9人目の新大関優勝へ急ピッチで仕上げていく。(三須 慶太)

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