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 テニスの全米オープンで日本勢初となる4大大会シングルス決勝進出をかけ、錦織(にしこり)圭選手(24)は7日(日本時間)、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)に挑み、決勝進出を果たした。窮地になるほど力を発揮する不屈のプレーヤーの原点は、テニスの楽しさを教えてくれた故郷にあった。

 松江市の「グリーンテニススクール」。小学生から80代まで約300人が通うこのスクールで、錦織選手は13歳で米国にテニス留学するまでの7年間、テニスの基礎を学んだ。

 コーチの柏井正樹さん(54)は、錦織選手の母恵理さんと小中高の同級生。18年前、恵理さんの背中に隠れるように連れてこられた小学1年生の錦織少年を鮮明に覚えている。「こいつ怖そうだなって感じで、見上げていましたよ」