修学旅行で代々木公園周辺回避、社会科見学でも訪問場所を変更
2014年9月7日6時0分 スポーツ報知
厚生労働省は6日、デング熱の感染源に挙げられている東京都の代々木公園(渋谷区)、新宿中央公園(新宿区)を最近訪れていない都内の60代男性のデング熱感染を確認したと発表した。明治神宮外苑(新宿区、港区)と外濠(そとぼり)公園(千代田区)で蚊に刺されたことから、いずれかで感染した可能性が高いという。国内感染は14都道府県で74人となった。
東京を社会科見学や修学旅行の目的地にしている学校では「安全が第一」と、訪問場所を変更する動きも出始めた。
千葉市教育委員会によると、市立小2校が8日と12日にそれぞれ、ウイルスを持つ蚊が確認された代々木公園に隣接するNHKを社会科見学で訪れる予定だったが、いずれも見学先を国会議事堂に変更。学校側は市教委に「子どもの安全を第一に考え代替地を探した」と説明した。
9月は秋の修学旅行シーズン。福井県勝山市教委によると、3年生が17~19日に東京方面を訪れる同市立勝山北部中では、班ごとの自由行動の際に「代々木公園には近づかないように」と指導することにした。10日から修学旅行の岡山県備前市の定時制高校も、同様の指導を行った。
一方、9月に入ってから2泊3日で東京を修学旅行で訪れた山形県米沢市のある市立中3年生の一部は、班行動の目的地に明治神宮を入れていた。同市関係者によると、生徒に虫よけスプレーを携帯するように呼びかけ、予定変更はしなかったという。
明治神宮では「今のところ、修学旅行のキャンセルなどは一件もありません」としている。