テニスの全米オープン男子シングルスでジョコビッチを破り決勝進出を決め、喜ぶ錦織圭=6日、ニューヨーク(ロイター=共同)【拡大】
全米オープン第13日(6日、ニューヨーク)男子単準決勝で第10シードの錦織圭(24)=日清食品=が、第1シードのノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=を6-4、1-6、7-6、6-3で破り、日本勢初となる四大大会シングルスの決勝進出を果たした。
30度を超える気温の中、錦織が偉業を達成した。世界ランク1位のジョコビッチ相手に第1セット、第7ゲームをリターンエースでブレークするなど先取した。第2セットこそ圧倒されたが、第3セットをタイブレークに持ち込みものにした。
そして第4セット、勢いのまま第1ゲームを鋭いサーブリターンでブレイクすると、第8ゲームでは、この日最速となる195キロのサーブを放つなどギアを入れてサービスゲームをキープ。5-3で迎えた第9ゲームは、40-30からラリーを制して、ガッツポーズを決めた。
錦織は「嬉しいですね。世界ナンバー1のプレイヤーに勝って、内容も最後すごい良かった。2セット目を取られて、嫌な流れというか、彼(ジョコビッチ)の強さが出てきたと感じ始めていたので、逆転できたのが嬉しい」と喜ぶと「初めての決勝なので気持ちをしっかり持って、決勝の舞台でも芯を持って戦いたい」と意気込みを語った。
錦織圭の話「うれしい。世界1位の選手に勝てて、内容も良かった。後半はしっかり振り切れていた。最高のプレーだった。初めての決勝なので、気持ちをしっかり持って揺るがずにやりたい」
ノバク・ジョコビッチの話「失望している。自分のストロークができなかった。(錦織は)よく準備ができていた。本当に素晴らしいプレーだった。おめでとうと言いたい。ここまでの努力を祝福したいし、彼の方がきょうは上手だった」
マイケル・チャン・コーチの話「本当にうれしい。素晴らしいプレーだった。(錦織は)粘っていたし、本当にタフだった。(決勝へは)1日休みがあるので、よく状態を見ないといけない。リラックスする1日にして、月曜日に向けて、できるだけ回復に努めたい」
米大リーグ、ヤンキース・イチローの話「見ました。いやぁ、すごいね。きょうはもう俺のことなんかどうでもいい。圧倒している。気持ちいい」