国後島に韓国人多数常駐 竹島問題に絡んだ嫌がらせとの見方

2012年7月5日 16時00分 (2012年7月5日 16時33分 更新)

 日韓両国が領有権を主張する竹島をめぐって、韓国が北方領土まで飛び火して牽制を仕掛けてきているという。韓国情勢に詳しい産経新聞ソウル駐在特別記者・黒田勝弘氏がレポートする。

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 韓国政府は昨年8月、竹島問題に関心を持つ日本の自民党国会議員3人の入国を拒否した。竹島に近い鬱陵島に出かけ「独島博物館」の見学などを計画していたが、金浦空港で入国を拒否されそのまま日本に追い返された。

 一方、これに先立ち昨年5月、韓国の国会議員がロシアのビザで日本の北方領土の国後島を訪れている。韓日議員連盟の有力メンバーで歴史学者の姜昌一議員で、ロシアとの領土問題で日本の立場を無視、ロシアを支持する行動だった。

 日本政府は当然、韓国側に強く抗議した。知日派を称する彼はその後、日本訪問を控えているようだが、彼が日本訪問を求めてきた場合、日本政府は“警告”あるいは“報復(?)”として入国拒否するのか、関係者はひそかに注目している。

 ところが北方領土の国後島には最近、韓国企業が建設事業で進出し、韓国人が多数、駐在していることが分かった。いずれも竹島問題にからんだ韓国の日本への嫌がらせと見ることもできる。おとなしくしていると、平気でこんなことまでやられる。

※SAPIO2012年7月18日号

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