「赤ちゃんの首は、大人の掌の上で自由に動かせる可動範囲を確保させてあげて、
それ以上は首が曲がったり捻れたりしないように気をつけましょう。」
と言っておりますが、そのことに気をつけていてすら、
知らず知らず捻じ曲げてしまうものだということをしってほしいのです。
以前、「ベイビーズ」というドキュメント映画のナンビアやモンゴルの赤ちゃんの0歳時代の
成長の様子をブログで紹介したことがありますが、
ナンビアやモンゴルという大自然の環境下で暮らしていると、電磁波も農薬も添加物も
化学薬品などの影響が少なく
それは、肉体の細胞レベルからのつくりが、先進国の人間とは違ってきているようなのです。
日本だって、戦前といわれる時代には化学薬品にまみれてはいませんでしたから、
這い這いすることが当たり前で、粗食であっても筋肉の質は反射力を十分備えていたといえます。
しかし、現代の赤ちゃんは、気をつけても気をつけても、
首や背すじがゆがんでしまいやすい傾向にあるのです。
写真の赤ちゃんは4ヶ月くらいから、ゆりっこの背すじ矯正に毎月かよっていました。
指しゃぶりの癖がなかなか抜けなくて、這い這いの動きが出るのにも時間がかかりました。
ようやく這い這いの反射が出るようになっても、ながく指しゃぶりをしていたので
手首に無理な力が入る癖がついていて、手首に体重をかけたがらない傾向がありました。
毎月毎月、背すじ矯正するものの成長が遅く感じられていたのは、
生後すぐから、背すじ矯正を始めるまでの数ヶ月間に歪みを上書きするように積み
重ねていたことが原因しています。
育てている親たちが、手抜きしているわけでもないし、
病気を抱えてうまれてきたわけでもないのですが、
赤ちゃんの強度の指しゃぶりは、首と手先をいつもくっつけていないと、
さらに歪みを積み重ねてしまうので赤ちゃん自身の防御策であったのです。
下の写真1・2は、長く背すじ矯正に通いつつも、ようやくこの日はじめて深い深い部分
の歪みを解消できた時の様子です。
写真は、恐ろしい程に首を捻じ曲げているようにみえますが、
じつは、体内の首の捻れたことのある同じ格好をして,捻じ曲がった状態を再現しています。
この時は、必ず赤ちゃんはとても安らいだ気持ちのよい顔になります。
そうして、ねじ曲がったことのある状態をそっくり再現すると、身体の中からバネのように
元に戻ろうとする力強い反射が現れます。
すると、二度と写真のような格好をさせることはできなくなります。
体内にこのようなねじれをかかえたまま過ごすので、
病気がちになったり、アトピーになったり、発育が遅れたり、
いろんな症状がおこってくるのだと思います。
写真のボクは、この首のねじれを解消してから、指しゃぶりを卒業し
這い這いの動きが活発になってきました。
外からみるだけでは、どんな歪みを抱えているかみえないものですが、
発育上、スムーズにいかないことがある場合、身体にゆがみを蓄積させてはいないか、
その可能性をかんがえてみてほしいのです。
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写真のボクの首は「ひぇーひどい」と思う人がほとんどだと思いますが、
首が据わらない時期に、赤ちゃんの首を、大人の腕にのせて横抱き授乳している人、
添い乳している人、お風呂で首に浮き輪をつけて浮かばせている人、
チャイルドシートに長く乗せっぱなしで移動する人
これらの方は、写真の如く、首すじがねじ曲がっているといって過言ではありません。
写真のように歪みを見つけ出せたら、どんどん快活にすくすく成長はじめますが、
一旦ゆがんでしまったら、それを解消することは本当に超難題なことなのです。
ゆりっこがついめん抱っこや、ズンズン運動や
縦抱き授乳をすすめて、いるのは、はじめから歪まないように気をつけましょう。ということなのです。
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