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R18淫ベーダー 作者:ゆめうつつ

第一話『拉致された少年』

「ヤバい、ヤバい! 早く帰らないと……」
 月明りすらない暗い夜道を、自転車のライトが照らす。
 塾か何かの帰りだろうか。まだ高校生らしき少年が、目一杯ペダルを漕いで家路を急ぐ。

 その彼の前方。闇の帳に見えた一筋の光。
「あ! 流れ星……。じゃなくてぇっ! 急がないと怒られちゃうよ」
 一瞬だけ見上げた夜空から、眼を自転車のライトに照らされた道の先へ転じた時、少年の周囲が不意に明るくなった。

「……えっ!?」
 我に返った時。少年は両手足を大の字に――しかも膝は立てたM字状態で拘束され、大きな寝台のようなものへ寝かされていた。

 淡く真っ白な光に包まれた部屋の中、ピンク色に透き通ったゼリー状の生き物が、フワフワと漂っている。
 変わった形をした――子宮と卵巣を組み合わせたようなそれは、ちょうど女性の内性器に似ていた――クラゲみたいな感じだ、と少年には思えた。

 彼が現状も忘れて、不思議な光景に見入っていると、それはゆっくりと降下し、彼の股間――正確にはペニスの辺りに取りついた。
 クラゲにしては奇妙な形をした足が、モゾモゾと這い回る。
 生温いヌルヌルした感触。それはピッタリと少年の肌へ吸いつき、蠢いて、彼の中に眠る淫靡な感覚と淫らな感情を掘り起こす。
 うあっ、と彼が悲鳴を上げ、身震いした。
 股間の一点に血液が集まり始め、ムクムクと鎌首をもたげていく。

 すると、そのクラゲのような生き物は、その奇妙な足で少年の陰嚢と陰茎を包み、吸い込んでは揉みしだく動作を繰り返す。

 彼の眼には、その淫らな様子がクッキリと見えた。
 クラゲらしきソレが、透明なピンク色である故に。
「うっ……うああっ! 出るぅっ!」
 視覚と触覚の両面から攻められ、彼は程なく射精する。
 白い液体が生き物の内部を満たす。しかし、まだ終わりではなかった。
 続けられる行為に、そして生み出される快楽に少年の意識が蕩ける。
 だから気づかない。生き物の――異星人の変化に。

 異星人の足先から糸のような触手が無数に伸びて、少年の性器周辺へ差し込まれる。「……痛っ!」
 彼が痛みを訴えると、すぐに麻酔らしき液体が触手から注入され、痛覚を麻痺させられる。
 ほんの一瞬の出来事だった。体内に潜り込んだ触手は、縦横無尽に動いて少年の性器を皮下組織ごと剥離させ始める。
 恐ろしいことに異星人は、その感覚を『快感』であると彼に認識させていた。

「うあっ! うううっ……す、凄い……凄いよ。こんな感覚、初めてだ……」
 うわ言のように呟く少年。見た目では全く判らないけれど、恐らく処置が終わったのだろう。
 触手が速やかに異星人の体へ戻っていく。

 そして幾度目かになる射精が訪れた時。
 異星人の吸引が強くなった。
「うひゃあああっ! ま、また……出るぅっ!」
 ズビュッ! ビシュシュ……。
 しかし、彼が最後まで出し切ることはなかった。
「うああっ! チンコが抜けちゃ……うっ!」
 ズルルッ、と音を立てて少年の性器は異星人の中へ吸い込まれてしまったからだ。

「あぐううぅっ!」
 ビクビクっと体を震わせた彼が、一言、呻いて放心する。その股間はパックリと縦長に切れ目が入り、穴が開いているのが見て取れた。
 不思議なことに血は出ておらず、生々しい中の肉が見えている。
 クラゲ型の異星人は、少年の荒い呼吸が整い、意識が明瞭になり始めたことを確認して、彼に出来たばかりの亀裂へ、その身を分け入らせていく。

「ひっ! ひゃうあぁっ! な……何これ。何か……は、入ってくるうっ! や……だ……やだやだやだ、嫌ああっ!!」
 精一杯の抵抗は、しかし、拘束具によって阻まれ、何の意味も成さない。
 その間も異星人は少年の体内に潜り込み続け、完全に埋没した。
 そうしながら今度は、全身から出した触手を彼の神経や血管に繋ぎ合わせて、己が本体と融合させていく。
 足は揃えて膣と女性の外性器に擬態すると、やはり触手を使って少年の体と融合していく。

「あ……あ……あ……あた、まに何か……い、意識……が……」
 そう呟いたきり、彼は沈黙する。

 時間設定でもされていたのか。それから暫くして、拘束具が自動的に外れた。
 更に二、三分ほど経ち、少年が、ゆっくりと起き上がる。何かを確かめるように辺りを見回し、手足を動かす。
 そして大きく頷くと、妖しく微笑んだ。
「ふふっ……取り敢えず、融合成功ね。後は時間をかけて馴染むだけ」
 彼が独り呟いた時。

『お前は誰だっ! 僕に何をしたっ!』
 少年の中で抗議の声が上がる。
「あら。結構しぶといのね、美幸よしゆきくんてば。
 大丈夫、もう貴方には何もしないわ。あたしの大事な体にして宿主なんだから。
 それと、あたしの名前はメルエ。貴方に、お前呼ばわりされる言われはないわ」
 メルエと名乗った者は、一旦、口をつぐむ。
 そして再び口を開いた時、恐るべきことを少年――美幸に告げた。
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