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WIRED VOL.12

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北欧発の自転車ブランド「Biomega」が起こす、都市設計のパラダイムシフト

デンマーク・コペンハーゲンに拠点を置くブランドBiomega。彼らは、自転車で都市の交通にパラダイムシフトを起こそうとしている。イノヴェイションとデザインシンキング、そして都市のライフスタイルを、バイクデザインと都市機能にもたらすのだ。Biomegaの創業者イェンス・マーティン・スキブステッドにその哲学を訊いた。(雑誌『WIRED』VOL.12より転載)

 
 
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TEXT BY WIRED.jp_I

イェンス・マーティン・スキブステッド | JENS MARTIN SKIBSTED
デンマーク・コペンハーゲンの自転車ブランドBiomegaの創業者でありデザイナー。1998年に起業。建築家ビャルケ・インゲルス、インダストリアル・デザイナーのラース・ラーセンの3人でデザイントリオKiBiSiを結成し、家具やヘッドフォンなどのデザインも手がけている。

都市の未来を考える「WIRED CONFERENCE 2014」、10月10日(金)開催

今年のテーマは「未来の都市を考える TOKYOを再インストールせよ」。テクノロジーの視点から“未来の東京”“未来の都市”のあり方をとらえるべく、本記事のイェンス・マーティン・スキブステッドや、デンマークの気鋭建築家ビャルケ・インゲルス、WIRED初代編集長のケヴィン・ケリーら豪華な面々が登壇する。お申し込みはお早めに!

──自転車デザインをはじめた理由は?

これまでの自転車には、美やデザインの概念がありませんでした。1991年にスペインのバルセロナへ旅行したとき、ガウディの素晴らしい建築を見て、なぜ自転車にはそれがないのかと疑問に思ったのが自転車のデザインをはじめたきっかけです。また、自転車の操作やメンテナンスはとても複雑で、すごく壊れやすかった。多くの問題点があったから、それを再発明することは難しいことではありませんでした。

──どんな自転車をデザインしたいと思ったのですか?

まず、既存の自転車界のデザイナーとは組みたくありませんでした。それではこれまでと同じやり方しかできないだろうと思ったからです。わたしが声をかけたのは、マーク・ニューソンやロス・ラブグローブのような自転車業界から離れたところにいるプロダクト・デザイナーでした。彼らは、自転車という伝統的な乗り物に最先端のデザインとアイデアをもたらしてくれました。わたしの自転車ブランドBiomegaは、テクノロジー、倫理、そして美学を最適化することをコンセプトにしています。つまり、自転車に新しいテクノロジー、新しい倫理、新しい美学を取り入れるのです。

──具体的にどんなことでしょう?

テクノロジーといっても、単純に新しいテクノロジーを使えばいい自転車がつくれるというわけではありません。大切なのは、量ではなく質です。テクノロジーの作用には2つあります。ひとつは、魅力的なテクノロジーはデザインの推進力になるということ。イノヴェイションは、機能と型とテクノロジーの衝突から生まれるのです。もうひとつは、テクノロジーがデザインを実現する手段になるということ。結果的にそのテクノロジーは時代のパラダイムに浸透していくことになるでしょう。倫理については、クオリティの高いものをつくることに尽きます。

COPENHAGENBiomegaの代表作。耐久性のすぐれたシャフトドライヴなど、機能性とデザインを兼ね備えている。

 
 
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