
室蘭市白鳥台の高校生、千田麻未さん=当時(16)=が行方不明になってから6日で12年が経過した。室蘭署はこの日、市内の商業施設2カ所で市民らにチラシを配布、事件の風化が危ぶまれる中、あらためて情報提供を呼び掛けた。
刑事・生活安全課、地域・交通課の署員約15人がイオン室蘭店(東町)、モルエ中島(中島本町)に分かれ、新たに用意したチラシ400枚を手渡した。千田さんと同じ高校出身の同年代の娘がいる鈴木光江さん(64)=同市東町=は「ずっと心配しているがまだ見つからないなんて。早く解決してほしい」と願った。
刑事・生活安全課の長澤智治課長は「事件を風化させないためにも、気付いたことはすぐに通報してほしい」と訴えていた。
千田さんは室蘭栄高校1年だった平成13年3月6日午後1時半ごろ、室蘭サティ(現・イオン室蘭店)北側の歩道で友人と別れ、「東町2丁目」バス停でバスに乗車、「東通り」で下車して以降、行方が分からなくなった。
これまで動員された捜査員は3万人余。同署は捜査対策室を設置し、これまで300件近い情報が寄せられた。昨年は「室蘭市内で似た人を見た」など3件の通報があった。
情報提供は同対策室、電話0143・43局4220番へ。
(吉本大樹)
【写真=千田麻未さんの情報提供を呼び掛ける室蘭署員ら】
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