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【ありがとう八十年(72)】関根潤三、根本監督に誘われ広島コーチに

特集:
レジェンドが語るプロ野球史
ヤクルト監督時代の87年、広島戦の試合前に教え子の衣笠祥雄(右)と談笑

ヤクルト監督時代の87年、広島戦の試合前に教え子の衣笠祥雄(右)と談笑【拡大】

 《根本陸夫は26年、茨城県出身の捕手。法大卒業後、川崎コロムビアを経て52年に近鉄入団。57年に引退後、近鉄、広島コーチを務め、68年に広島監督に就任。72年途中まで指揮を執った。78年からクラウン、西武監督。82年からは西武の管理部長として黄金時代を築き、大胆なドラフト戦略や大型トレードをまとめる手腕は「球界の寝業師」と呼ばれた。93、94年はダイエーの球団専務兼監督を務め、自身の後任に王貞治を招いた。99年、72歳で死去。2001年に野球殿堂入り》

 広島で思い出に残っているのが当時6年目の衣笠祥雄。すごいやつがいるなと思った。まじめなんだけど、応用が下手な子でね。教え方さえ間違わなければ、一流になると思っていました。資質がある選手ほど教わった通りにやろうとするから、教える方は責任重大ですよ。

 午前3時頃に戻ってきた衣笠をつかまえて、朝まで素振りさせたという話があるって? もう忘れちゃったよ。僕は現役時代、「朝帰りの潤ちゃん」で有名だったのにねえ(笑)。一生懸命だったんだね、お互いね。

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(紙面から)